月刊中国ニュース 2017年3月5日(日) 15時50分
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国際市場でハイエンド無人航空機(無人機)の製品は決して多くない。偵察と攻撃能力を併せ持った無人機は、中国の彩虹-3と彩虹-4のみとなっている。写真は彩虹-5無人機。
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李鋒は当時P国に対し、全体設計は気動研究院が受け持ち、その後技術移転をおこなうと言明していた。このことは独自の知的財産権をもつ無人機の主管を確保するとともに、開発サイクルを大幅に短縮した。そして彩虹-3が誕生した。彩虹-3は車輪式のため自走離着陸が可能になっただけでなく、機体をエンテ式ブレンデッドウィングボディ(翼と胴体の一体化)にすることで、エア駆動能力を大幅に高めた。
石文は自走離着陸を考案したとき「パラシュートの予備がないと、エンジンが停止した場合、墜落によって粉々になってしまう」という不安に襲われた。しかしあえてパラシュートモデルを放棄したことが、その後の発展につながった。車輪式の無人機と比べて、「ロケット発射+パラシュート」落下方式では、機体の重量を数十キロ余分に必要としていた。
2007年2月、彩虹-3は初飛行に成功した。着陸制動時間にやや遅れがあったものの、やがて問題はクリアされていった。この彩虹-3が開発された頃、アメリカのプレデターがアフガニスタンとP国のエリアでスポット掃討任務をおこなった。これが業界にセンセーションが巻き起こした。
気動研究院は彩虹-3にミサイルを搭載することを決定。そして中国初のAR-1空対地レーザーミサイル搭載の偵察・攻撃一体型の彩虹-3が誕生した。
改良後の彩虹-3Aはさらに低可視特性と超低空飛行という難題をクリア。各種の情報を高度に融合し、偵察・攻撃一体型の重要技術を突破した。
「彩虹-3Aはプレデターのレベルにほぼ並んだ。より重要なことは性能とコストを両立させたことだ」と石文は話す。
彩虹-3Aは当時、世界で唯一の5000mの距離から正確な攻撃を与えることのできる無人機であった。性能と武器との融合は申し分なく、目標を発見すればすぐに攻撃ができ、機体の安全性と生存力を保証した。
「低寿命で信頼性も一般的な従来の無人機から、高寿命で信頼性に優れ、航続時間が15〜16時間に達する無人機に変わった」。ユーザー指向の同機は、今後の市場に対して十分な検討と評価をおこなった。その結果、高コストパフォーマンスと安定性に優れた彩虹-3Aに大きな販路が見つかった。
2009年以降、彩虹-3Aは相次いで数多くの国に、大きなロットで輸出された。これにより、彩虹ブランドの攻撃性無人機としての認知度は国際市場で大きく高まった。同機を購入したあるアフリカの国の毎月の平均飛行時間は100時間前後。最大で300時間に及ぶこともあったという。
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