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回帰―新しい人生を切り開く

1997年2月、顔安は誠成日本株式会社の社長に就任し、日中文化交流の活動を始めた、当時、3000人の専門家によって編纂され、「現代中国の四庫全書」と呼ばれた「伝世蔵書」の日本での総代理店として顔安はこの書籍を1億円以上も売り上げ、中国文化を「伝世蔵書」を通して日本の企業、大学や社会団体に広めた。

日中国交正常化30周年、日韓国交樹立10周年を記念し、2002年、顔安は日中韓三カ国のトップダンサーによる「2002年日中韓コンテンポラリーダンス共演」を東京、ソウル、上海で企画し、各地の観客に「三カ国の舞台の祭典」を捧げた。これが彼の人生の新たな一里塚となったのである。この後、顔安は日本のダンスコンクールで唯一の外国人審査員を務め、さらに中国障害者芸術団が来日し参加するよう推薦し、彼らは優秀賞を獲得した。

2008年4月、顔安は日中両国の企業家、俳優、ダンサーたちと共に映像と舞台の公演制作会社であるK&Q株式会社を立ち上げた。同年5月6日、中国の胡錦涛国家主席（当時）の来日を歓迎するため、東京新国立劇場で歌舞劇「清明上河図」が上演された。これは日本新華僑華人会、日本中華総商会が共催した大規模な公演で、「清明上河図」は顔安のK&Q株式会社と中国国際文化芸術公司、中央電視台などが共同で企画制作したものだ。K&Q株式会社は設立したばかりであったが、「清明上河図」を全世界で初演し、業界を震撼させた。

2009年11月11日、彭麗媛団長率いる中国解放軍総政治部歌舞団が新しいバージョンのオリジナルミュージカル「木蘭詩篇」公演のため来日した。東京の学習院大学創立百周年記念会館で日本のロイヤルチェンバーオーケストラの伴奏によって行われた公演は、皇太子殿下も鑑賞され、大成功を収めた。

25年前、3000人の日本青少年代表団が中国を訪れた後、中華全国青年連合会の胡錦涛主席も中国からの代表団を率いて訪日し、日中友好交流の1ページを開いた。当時、彭麗媛と芹洋子が一緒に「四季の歌」を歌ったことは素晴らしい思い出だが、顔安のプロデュースのもと、この二人の歌手は25年後、またともに「四季の歌」を歌い、会場の観客も唱和し、その夜のパフォーマンスのハイライトとなった。素晴らしい公演は観客に芸術を味わわせ、また中国は「和」の深い理念を一衣帯水の隣国である日本に伝えたのである。顔安は日本公演の総プロデューサーとして、短期間に中国国際文化芸術公司と共同でこの高水準の公演の企画、運営を成し遂げた。公演の成功は空前絶後であり、当時の人民日報、新華社などの中国メディアや日本国内の大メディアもこの公演を詳しく報道した。