<日本で大成功した中国人>どうしたら日本人に認められる?=「日本人の中国料理に対する評価は悲しい」から始まった挑戦

Record China    2017年1月29日(日) 14時50分

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日本では知らない人がいない名店「陳家私菜」の社長である陳であるが、1988年に初来日した時は金もなく、知り合いもなく日本語も分からなかった。

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東京の丸の内は皇居外苑と東京駅との間にある有名な街であると同時に、日本の金融、経済の中心でもある。この街が設計された時、各国の一流のレストランが招聘されているが、一国一店舗と精選されている。中国料理レストランの代表として、「陳家私菜」が選ばれた。

しかし、陳は出店に必要な費用が高すぎたため、三菱地所からの出店の求めを断った。彼は資金を食材調達のために使いたいのである。最終的に三菱地所は彼の信念の前に折れて、一部の資金を彼に代わって立て替えることで「陳家私菜」の出店を要請した。現在、丸の内では「陳家私菜」が唯一の中華料理店である。その他の中華料理店がどうしても手に入れられなかった好立地であるが、三菱地所は陳に対して自腹を切った。不動産企業の中の一流企業である三菱地所が認めた中華料理の一流店が「陳家私菜」なのである。

かつて「稲盛賞」を獲得し、ここ数年で最も勢いのある飲食チェーン店のオーナーは何度も陳を訪ね、提携して「陳家私菜」を展開しようと申し込んだ。承諾されれば100店舗ということだったが、陳は断った。日本国内で663店舗、海外で100店舗近くを展開する焼き肉チェーンも陳に加盟を求めたが、これも断られた。

陳は、良いレストランは多くても7店にとどめるべきだとしている。もっと増えると流れ作業、セントラルキッチンとなってしまう。本分を守るため、自己の信念と気持ちを大事にし、彼はさまざまな提携の誘いを断ったのである。「私が追求しているのは中華食文化の頂上であり、金もうけの頂上ではない」。陳が認めるレストランは7店舗だけとはいえ、年間の売り上げは17億円前後に上り、20軒分のレストランの売り上げに相当するのである。

近年「陳家私菜」は「東京Vシュラン」、「王様のブランチ」、「嵐にしやがれ」、「ヒルナンデス!」、「スーパーJチャンネル」、「SmaSTATION!!」、「有吉ゼミ」など多数のテレビ、「東京カレンダー」など多数の雑誌でも紹介されており、有名なグルメ雑誌『ダンチュ』、『東京一週間』、『大人の週末』などにも紹介されている。いま7店舗を持つ社長になっても、初心を忘れず、自らも贅沢はしない。毎日従業員と一緒に働き、一緒に食事をする。中国の従業員のかわりにビザの手続きをしたり、病院に連れていったり、住む家の保証人になったり、さらには、従業員を幸せにしてあげたいという思いから、毎月の利益の50%をボーナスとして支給している。(提供/日本新華僑報・編集/内山)

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