黄 文葦 2017年1月24日(火) 13時50分
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この数日、日本のアパホテルが南京大虐殺を否定する内容の書籍を客室に置いていたとして、中国のネット上で激しい批判にさらされている。写真はアパホテル。
ビジネスの角度からこの件を言わせれば、相手に対する気遣いやおもてなし精神に反する例だと言わざるを得ない。敏腕な経営者こそ、サービス相手の思想・信念、宗教を尊重しなねばならない。また、人の気持ちを考え続けることが当然である。
ホテル経営者が個人の思想・主張を所有するホテルで宣伝することもビジネスの一部である。だが、今回のような思想に賛同しないお客さんを傷つけてしまう可能性があることを配慮したほうが良い。ホテルは歴史教育を議論する場ではなく、あくまでもお客さんがリラックスする場所である。
かつて桜咲く季節に日本に来た中国の友人から「東京ではどこの桜がいいですか」と聞かれた。私は靖国神社の桜を勧めてあげた。相手は最初怪訝そうな顔を見せたが、私は「靖国神社は桜の名所です。その中には、東京の桜の開花基準となる標本木もあります。桜は桜です。政治と歴史問題には関係ない。桜には罪はない。単純に旅と桜を楽しめばいいじゃないですか」と話した。相手は納得してくれた。
多くの日本企業が中国事業を展開している。それら企業の経営者は政治・歴史に関しても、自らの見解があると考えられる。懐疑的な目を中国政府・社会制度に向ける日本の経営者が少なくないと思う。それでも彼らは中国でビジネスの大成功を収めた。それは政治的な見解とビジネス規則をはっきり分けることによって出た結果ではないだろうか。
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