「極超音速ミサイル」って一体何?―独メディア

Record China    2021年10月24日(日) 10時0分

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20日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版は「極超音速ミサイルとは一体何なのか」と題する記事を掲載した。資料写真。

2021年10月20日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版は「極超音速ミサイルとは一体何なのか」と題する記事を掲載した。

記事は、中国が8月に極超音速ミサイル発射試験を行い、目標から32キロ離れた場所に着弾したと英フィナンシャル・タイムズが先日報じたことを紹介。これに対して中国外交部が「定例の飛行体試験だ」と説明し、米国では中国の先進兵器開発に対する注目が高まったとと伝えた。

その上で、極超音速ミサイルについて、音速の5倍の速度で飛行するミサイルを指し、弾道ミサイル同様に核弾頭を搭載することが可能だと説明。時速は約6200キロメートルと大陸間弾道ミサイルに比べると遅いものの、標的に向かうまでの軌跡が不規則であるため、相手による追跡や迎撃が難しいとした。また、中国が発射したとされる極超音速兵器は標的に向かって加速する前に宇宙空間軌道に入って地球を一周しており、従来の防御システムでは反応する時間が十分に得られないと紹介している。

そして、仏FRPの報道として、現在米国、中国、ロシアを含めた少なくとも5カ国が極超音速技術の研究に取り組んでいると紹介。米国とロシアはこの数か月以内に極超音速兵器の試験を実施しており、米国は9月に外気吸入型極超音速巡航ミサイル(HAWC)の飛行実験に成功したことを発表、ロシアも7月に艦船上から極超音速巡航ミサイル「ジルコン」の試射に成功したことを明らかにしていると伝えた。

記事は、ドイツ紙ディー・ツァイトが中国による極超音速兵器試験について「歓迎されないニュースだ。それはこのシステムに高度な科学技術が含まれているからではなく、意味もなく、莫大(ばくだい)なコストがかかり、しかも危険な軍拡競争で新たな一歩を踏み出すものだからだ」とする米国の核拡散および地政学専門家であるジェフェリー・ルイス氏の話を伝えたことを紹介した。(翻訳・編集/川尻

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