<対談>イノベーション成功の鍵とは何か

Record China    2019年5月31日(金) 17時0分

拡大

今回は研究環境をめぐって研究者の立場から天野浩名古屋大学教授に、それを支える文科省の立場から鈴木寛元文部科学副大臣に、研究現場の現状と未来について語っていただいた。写真は天野浩(左)鈴木寛(右)。

イノベーションというのは、シュンペーターが言っているように、異なるものの新しい結合です。それには、多様性が重要で、中国の文化を持った人以外の人たちに対しても開かれて、異なるものを受け入れたり、あるいは、異なるところに送り出したりする中で、多様性に対する包容と、そしてその多様な人に対する自由というものをどれだけ与えていくかということが、イノベーション成功の鍵です。

――天野先生は、習主席のイノベーションについて、どのように評価しますか。

天野:まず、われわれ大学の研究者ができるのは、インベンション(invention 発明)までです。イノベーションにつなごうとするのは、やはりそこがないと社会を変えられないからです。シーズ(種)だけでは駄目です。実際に、皆さんに使っていただかないと、どうしようもありません。ですから、ぜひこれは進めていただきたいです。

その中で、1つ共通のテーマにすると良いと思うのが、ゼロエミッション(zero emission)です。われわれは、CO2を含めて、環境不適合物質を出さないような仕組みをつくっていくことを考えています。そうした共通の目標というか、皆さんが納得するような看板を掲げてやっていただければ、これから非常に素晴らしい未来が待っているのではないかと思います。

――習主席の来日に何か期待することはありますか。

鈴木:日中関係は、これまで、非常に濃密にうまくいっていた時期と、必ずしもそうでない時期がありました。しかし、日中が一緒に協力しているときは、世界も平和に発展しています。そういう意味でも極めて重要な訪日だと思いますし、われわれも、これをそういう意義あるものにして、次の世代に渡していきたいと思っています。(提供/人民日報海外版日本月刊)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携