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<コラム>中国がW杯招致に本腰を入れたら、日本の「あの人たち」を爆買いするかも

浦上 早苗    2018年7月13日(金) 22時50分

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中国はこの20年、あらゆる分野で大きな成長を遂げ、国際的な発言力を持つようになった。その中で、中国に比べて日本の方が急成長していると断言できる、数少ないものの一つがサッカーだ。写真はサッカーワールドカップ・ロシア大会。

中国はこの20年、あらゆる分野で大きな成長を遂げ、国際的な発言力を持つようになった。日本はまだ、「メードインチャイナ」を見下す風潮もあるが、例えばユニコーン企業(企業価値10億ドル以上の新興未上場企業)の数を見ると、2018年3月時点で、中国は62社あるのに対し、日本は1社だ(CBinsightsデータより)。日本の1社はメルカリで、先日上場したので、現時点ではゼロになった。

私は2010年から6年間中国に住んでいたが、毎年、日本に1カ月半ほど一時帰国して中国に戻ると、自宅周辺に新しい店ができ、職場の食堂には新しい設備が導入され、そして飲食店は値上がりしている。

1年で街の光景は一変する。変化の早さ、成長速度でいうと中国の1年=日本の3年のように感じた。今は皆が当たり前に使っているモバイル決済も、シェア自転車も、2年前にはあまり見かけないものだった。

その中で、中国に比べて日本の方が急成長していると断言できる、数少ないものの一つがサッカーだ。日本は1993年の「ドーハの悲劇」によって、あと一歩のところで1994年のW杯出場を逃したが、1998年のフランス大会は初出場を果たし、それ以降、今大会まで連続出場を続けている。大会前、日本メディアや国民の日本代表に対する評価は常に厳しいが、出場だけで狂喜乱舞した20年前を思えばそれだけ期待値が上がっているということだし、前評判が低くても、ふたを開けてみれば今大会のように強豪国相手に善戦するところまで来た。

中国のサッカー愛は、おそらく日本よりも強い。コロンビア戦に勝つまで関心が低かった日本から見れば、自国が出場していなくてもこれだけ盛り上がる中国人の姿は、不思議にも感じる。

2014年のブラジル大会時には、海鮮レストランでも店員がブラジルのユニフォームやスター選手のお面をかぶって接客し、店内を出場国の国旗で飾った(なぜか中国の国旗も混じっていた)。アルコールを置いている店には軒並み大スクリーンが設置され、にわかスポーツバー状態。

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