人民網日本語版 2018年3月12日(月) 22時40分
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このほど「さようなら、天宮1号」という文章が中国のSNSで広まっており、多くの宇宙愛好家が天宮1号に注目している。写真は天宮1号仮想ルーム。
このほど「さようなら、天宮1号」という文章が中国のSNSで広まっており、多くの宇宙愛好家が天宮1号に注目している。人民日報が伝えた。
中国有人宇宙事業弁公室の最新の発表によると、天宮1号は2月25日から3月4日にかけて平均高度約251.5キロの軌道上(地球から約238.6−264.4キロ、傾斜角は約42.79度)を飛行中で、姿勢は安定しており形態に異常は生じていない。
多くの宇宙機関が、天宮1号が大気圏再突入する時期を予測している。欧州宇宙機関はその墜落の時期を、3月29日から4月9日の間と見積もっている。
2011年9月29日の天宮1号の打ち上げは、中国の有人宇宙事業が「3ステップ」戦略の第2ステップ・第2段階に入ったことを意味する。天宮1号の打ち上げにより、中国は短期的に無人で自動で飛行する初歩的な宇宙ステーションを建設する能力を手にした。
その後の3年間で、天宮1号は神舟8・9・10号とドッキングし、自動ドッキング、手動ドッキングなどの重要サポート技術を系統的に検証した。中国は宇宙ドッキング技術を3番目に確立した国になった。天宮1号は2016年3月16日に正式にデータサービスを終え、その歴史的な使命を全面的に完遂した。
天宮1号の落下時に、地上に危険が及ぶことを懸念する声がある。中国航天科技集団第五研究院宇宙実験室システムチーフエンジニアの朱樅鵬氏はこのほど、メディアのインタビューに応じた際に、「中国は常に天宮1号を観測しており、今年上半期に落下させる予定だ。大気圏再突入後に燃え、残骸が指定海域に落ちるため、地上に危害を及ぼすことはない」と話した。
世界には実際に、宇宙船を制御し落下させる慣例がある。宇宙専門家の厖之浩氏は、「近地球軌道を飛行する大型宇宙船の退役後、世界的な慣例としてはこれを南太平洋の大陸から遠く離れた深海に墜落させる。そこは宇宙船の墓場と呼ばれている。ロシアの宇宙ステーション・ミール、プログレス補給船、米国のコンプトンガンマ線観測衛星もそこに落下している」と説明した。(提供/人民網日本語版・編集YF)
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