Record China 2009年12月8日(火) 8時58分
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1日、国際的な市場調査機構・TNS Worldpanelが発表した中国の消費者に関する調査結果によると、過去1年間で世界的に消費が冷え込む中、中国の日用品市場は微増ながらも成長を続けたことがわかった。資料写真。
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2009年12月1日、国際的な市場調査機構・TNS Worldpanelが発表した中国の消費者に関する調査結果によると、過去1年間で世界的に消費が冷え込む中、中国の日用消費用品(FMCG)市場は微増ながらも成長を続けたことがわかった。中国の大手調査会社・CTR市場研究の特別提供記事。
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調査期間は08年9月〜09年9月の1年間。この間に中国の日用消費用品(FMCG)市場は3.7%の成長を見せた。前年の14.5%とは比べるべくもないが、国際的に消費が冷え込んだ金融危機後にあってもなお、中国マーケットの底力が証明された。商品種別では食品が+2.3%とやや不振。食品安全が社会問題となったことや、食品価格が下落したことが背景にある。食品以外の商品は+11.7%の成長。また、消費者全体では23%が金融危機の影響を受けて消費を引き締め、19%が消費を拡大させた。
以下、年間調査の結果を踏まえ、Worldpanelが小売企業に対し、中国市場で成果を上げるための4つのポイントを提示した。
1)消費の頻度や支出額について、年間の購買回数が8%増となったものの、購買1回あたりの消費額が低下している。額面は低下しても消費の機会自体は多いという点をつかみ、売り手側は顧客のリピート率を上げることが必要だ。
2)オンラインショッピングや直売など、新しい購買源が活発。とくにオンラインショッピングの年間成長率は91%アップを記録した。消費者は、より便利で選択肢の多い購買方式を求めている。
3)中小都市市民の購買活動が活発。調査では、中小都市市民によるFMCG購買額の成長率は、大都市の市民を2%上回っている。
4)購買内容について、よりレベルの高い商品を求める傾向がある。たとえば衣料用洗剤を例にとると、液体洗剤の売上は52%成長を示したのに対し、従来の粉末洗剤は8%にとどまった。これは商品が生活に便利・快適さ・健康などをもたらすことを期待している表れである。購買時に「品質は商品選択時の重要要素」と回答した消費者は94.2%で、安価な価格だけが消費者を惹きつけた時代は徐々に変化してきていると言える。
■CTR市場研究
本社を北京に置く中国の大手調査会社。国内最大の調査網を持ち、市場調査と分析、コンサルティングを業務とする。消費者指数、消費動向、メディア戦略、医療、自動車、金融、電子通信機器などの幅広い分野で展開する。(翻訳・編集/愛玉)
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