月刊中国ニュース 2017年4月2日(日) 15時10分
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この構想が実現すれば、中国の第二次改革開放を推し進める新たな「成長の極」となるだろう。
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2013年に習近平・国家主席が「一帯一路」戦略構想を打ち出して以来、その実現が顕著に進展するなかで、「主軸経済ベルト」を構築して「一帯一路」と結合させる必要性が急速に高まっている。
この構想が実現すれば、開発の遅れた広大な西部地域が発展した東部地域と足並みをそろえ、中国の「第二次改革開放」を推し進める新たな「成長の極」(開発の遅れた地域を発展に導くもの)となり、「軸が両翼を牽引し、東西がともに発展する」という新しい発展の枠組みをつくり出していくだろう。そしてこの枠組みは、今後30年にわたって中国の改革開放の新しい礎となるであろう。
新しい発展の枠組み
中国では経済発展に伴い、隣接地域における経済の中心都市が幹線交通や資源の供給ラインによって相互に結ばれ、経済軸を形成している。この軸の形成が域内の生産・輸送コストを大幅に抑え、資源の適正配置と再調整を促し、新たな経済成長の極を生み出している。このようなインフラ軸によって隣接地域を牽引する経済発展モデルは「主軸経済」と呼ばれ、この軸から放射状に広がった区域は「主軸経済区域」と呼ばれる。
主軸経済区域の発展を支える成長の極は、地理的位置や資源環境、インフラ、公共サービスにおける優位性を有する、軸に沿ったいくつかの中核都市である。改革開放以来の中国東部地域の急速な発展は、沿海や河川沿岸地域が貿易や国内取引に有利な中核都市(港)に近接することによるものであり、広大な西部地域はこれらの都市から離れているため輸送コストが高く、国際市場からも主要な国内市場からも遠ざかり、発展の潜在力を発揮できないままでいる。中央政府が西部地域の投資を強化しても、効果は短期的であり、長期的には依然として経済地理学上の問題から抜け出すことは難しい。中央政府が財政支援に力を入れてもこの地域がなかなか発展できない主な原因はここにある。
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