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<コラム>今の日本人が欠落していること、儒学から見る天下の治め方

海野恵一    2018年10月29日(月) 9時40分

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昔の中国人は、人間関係の基本は「大学」の「修身斉家治国平天下」だと言った。「修身斉家治国平天下」に対して、私の考えを今回は述べていきたい。資料写真。

ここで女子と言っているのは女性には理性的な人と本能的衝動の強い人とがいるが、孔子はここでは後者の傾向の強い女性のことを言ったのだろう。いわゆる悪女のことだ。悪女は魑魅魍魎だ。だからその悪女に翻弄されて、男が成長したり、ダメになったりする。悪女は頭で考えることと体で受け止めることが違う。すなわち、悪女は言っていることと行うこととは一致しないのである。男はそうした悪女の習性を理解し、そうしたことに対応できるようにならなければならない。どの女にもこうした要素があるのだ。そうした側面を男は見落としてしまうことが多い。

であるからこの孔子の言葉が昔の風習だと言って片付けてしまうわけにはいかない。悪女の程度にもよるだろうが、女は男とは全く違うということを認識する必要がある。話せばわかるという感覚自体が悪女のレベルにもよるが、全く通じないということだ。

孟子の言葉に「夫婦の別」と言う言葉があるが、夫には夫の役割、妻には妻の役割があり、それぞれ異なる。儒学が形成された2500年前は女性の社会的な地位はなかった。この当時、女性は売買の対象でしかなかった。しかしながら、この女性を買い取って、家に入れたあとは今と同じで、女性の地位が男と対等になった。だから、儒学ではこの妻とのやりとりが世の中を修めるためのもっとも手短な修練の場として考えられた。

今の日本はそうなっていない。仕事と家庭の両立を議論している人がいるが、それはこの儒学の世界では論外だと言っている。家庭をうまくととのえられない男に、企業の運営はできないと言っている。企業における対人関係の方を大事にするというのは、天皇を頂点とした日本の歴史的組織体制にあったのかもしれない。妻子よりも国家の方が大事であった時代がそうさせてきたのだろう。

結局、企業のために、一生懸命忠誠を尽くしてきたが、人間の本質をどう理解するのかという部分が江戸時代の終焉とともに欠落してしまった。この「修身斉家治国平天下」で説いているのはこの部分だ。妻を理解することはとりもなおさず、リーダーシップとは何かを問うことと同じことだ。この部分が今の日本人には欠落していると言える。

すなわち、妻の理不尽な言葉に対しては忍ぶのである。こうしたことがいわゆる修行なのだ。妻からの信頼を得るためには修身が必要であり、それが出来て始めて、国を修めることができるのである。

学問をする理由は人間関係において物事に動ぜずに対応できるようになることだ。すなわち、物事に動じないためには耐えるということが必要だ。妻の言葉に耐えるということはそういう意味なのだ。今の学問は知識を身につけるためのものであり、人間が本来、学ばなければならない本質的な事柄ではない。自らの身をどう修めるかということが本質的な事柄だ。こうした修練をしなくても、日常の生活に支障をきたすことはないのだが、こうした修身を行わないと、威厳とか尊厳を身につけることはできない。

■筆者プロフィール:海野恵一

1948年生まれ。東京大学経済学部卒業後、アーサー・アンダーセン(現・アクセンチュア)入社。以来30年にわたり、ITシステム導入や海外展開による組織変革の手法について日本企業にコンサルティングを行う。アクセンチュアの代表取締役を経て、2004年、スウィングバイ株式会社を設立し代表取締役に就任。2004年に森田明彦元毎日新聞論説委員長、佐藤元中国大使、宮崎勇元経済企画庁長官と一緒に「天津日中大学院」の理事に就任。この大学院は人材育成を通じて日中の相互理解を深めることを目的に、日中が初めて共同で設立した大学院である。2007年、大連市星海友誼賞受賞。現在はグローバルリーダー育成のために、海野塾を主宰し、英語で、世界の政治、経済、外交、軍事を教えている。海外事業展開支援も行っている。

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