Record China 2024年4月2日(火) 20時0分
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スタジオジブリの映画「君たちはどう生きるか」の中国上映に際して、上海でジブリアート展が開催される。
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スタジオジブリの映画「君たちはどう生きるか」の中国上映に際して、上海でジブリアート展が開催される。中国メディアの第一財経が1日付で報じた。
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宮崎駿監督の最新作「君たちはどう生きるか」は先日の第96回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞。「千と千尋の神隠し」以来、21年ぶり2度目の快挙となった。オスカー受賞と同時に中国本土での公開も発表されたが、過去のジブリ作品と比べると異例の早さの中国上映決定だった。
同作は中国本土で今月3日に公開される。1日午前11時の時点で、前売り分の興行収入はすでに3500万元(約7億3000万円)を突破していることからも、注目度の高さがうかがえる。
3月28日には上海でプレミア上映会が行われ、スタジオジブリの代表取締役・プロデューサーの鈴木敏夫氏が40年ぶりに中国を訪れてファンにあいさつした。中国で同作のキャッチコピーには「別れの作品」との言葉が使われているが、「これが宮崎監督の最後の作品ですか?」と問われた鈴木氏は「最後の作品になる“予定”です」「私も自分の人生を過ごしたいので」と答え、会場を沸かせたという。
第一財経の記事は同作について、「『君たちはどう生きるか』は日本の作家・吉野源三郎が1937年に発表した同名小説に由来する。しかし、タイトル以外は原作との関連はなく、ストーリーは宮崎駿のオリジナルだ」とし、あらすじを紹介した。
その上で、「この作品の中に宮崎監督の過去の作品の影を見つけることは難しくない。古典的かつ現代的なタッチで、生死を超えた世界を描いた。静けさと不安な環境、風変りの物たち、夢のような雲と幾重にも重なる波、風に揺れる枝、豪華なカーテン、月の光を映した印象画のような池、あらゆるシーンに驚くほどのディテールが詰まっている」と評した。
また、「宮崎監督の作品をよく知っている人たちは、『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』などの似たようなファンタジー作品とは異なる複雑で奥深い特別さに気付くだろう」とし、「もし過去の作品が温かさや明るさを基調とし、純真さ善良さ、勇気を賛美するものであるとするなら、今作はその基礎の上に、暗い人生の真相や生と死への考え方、亡くなった家族や友人への思いが織り交ぜられ、そしてもちろん、平和への思いも含まれている」と説明した。
中国ではここ数年、「となりのトトロ」「千と千尋の神隠し」「天空の城ラピュタ」「紅の豚」などのジブリ作品が次々と上映されており、今月3日の「君たちはどう生きるか」に続き、30日には「ハウルの動く城」も公開される。第一財経の記事は「これらの映画が世に出てから数十年が経っているにもかかわらず、映画ファンたちに与える感動はいつまでも新鮮なものだ」と述べた。
記事によると、今月12日から10月31日まで、上海でスタジオジブリの没入型アート展が世界初開催される。このほど公開された会場では、「天空の城ラピュタ」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」などのおなじみのシーンが科学技術で再現されているほか、「君たちはどう生きるか」の未公開画像も世界初公開されるとのこと。記事は、「まるで魔法のようにジブリのファンタジーな世界に人々をいざなう」と表現している。
同アート展の展示には、「火垂るの墓」や「かぐや姫の物語」、「耳をすませば」など、スタジオジブリの他の監督が手掛けた作品の物も含まれるという。記事は「すでに亡くなった人もいるが、彼らが残した多くの芸術界の宝は、アニメ映画を愛してきたファンたちに今なお影響を与えるだろう」とし、「ジブリ映画を観た後はアート展を通じてキャラクターと触れ合い、この奇妙で幻想的な世界がどのように作られ、今も続いているかを知ることができる」と伝えた。(翻訳・編集/北田)
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