韓国の水産物消費、福島原発処理水の海洋放出後も目に見える萎縮現れず

Record Korea    2023年9月8日(金) 14時0分

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東電福島第一原発から処理水の海洋放出が開始された後、韓国内では目に見える水産物の消費萎縮は現れていない。間接的な水産物の販売量はむしろ増えている。

東京電力福島第一原子力発電所から処理水の海洋放出が開始された後、韓国内では目に見える水産物の消費萎縮は現れていない、と韓国紙が報じた。韓国内では野党や市民団体を中心に海洋放出に反発が高まっている。明らかになった指標は水産物売上高などに基づくもので、間接的な水産物の販売量はむしろ増えている。

中央日報によると、海洋水産部のパク・ソンフン次官は4日午前に開かれた定例ブリーフィングで「放流直後の8月24~29日の6日間、大型スーパー3社の水産物売上高が(放流直前の)8月17~23日7日間の売上高の103%水準だった」と説明。「8月24~25日大型スーパー3社の水産物売り上げは昨年同期比68.1%増えた。放流前の8月22~23日に比べると46.7%増えた」と付け加えた。

同部によると、8月24~27日の水産外食業1000カ所の売り上げは放流前の8月20~23日比3.8%減少したが、さしみ料理店30カ所の売り上げは13.2%増加した。放流直後の最初の週末である8月25~27日の大型水産市場である鷺梁津小売店の売り上げは放出1週間前の8月18~20日に比べて14.6%増えた。鷺梁津の飲食店の売り上げは21.2%増加した。水産協同組合流通直営売場の売り上げは68.2%増加した。

東電が海洋放出を開始した8月24日から30日まで、韓国大手カード会社が顧客カード使用金額を分析した結果もほぼ同じだった。カード会社の顧客が鷺梁津水産市場で使った金額は前週(17~23日)に比べて48.6%多かった。同じ期間、利用会員数は前週比34.5%、売り上げ件数は39.7%それぞれ増えた。

間接的に水産物の販売量が分かる首都圏代表の卸売市場販売店の副産物排出量を調査した結果、鷺梁津市場、可楽市場、九里市場の排出量は、昨年に比べると8.6%減ったが、放流前に比べると11.9%増加したことが分かった。

パク次官は「放流前よりもむしろ副産物排出量が増えたところを見ると、消費量が間接的に増えたと主張できるようだ」と言及。「ただし、この部分は期間も短くて長期的な推移を見なければならないので申し上げるには用心深い部分がある」との見方を示した。

韓国政府は9月9日、ソウル江西水産物卸売市場をはじめ、仁川、蘇莱浦口市場、ソウル鷺梁津水産市場、釜山チャガルチ市場で水産物消費活性化のためのイベントを引き続き開催。パク次官は「旬の水産物の試食会、文化公演、素手の魚つかみ、水産物クイズ大会など市場の特性により多彩な見どころと体験コーナーを用意した。割引クーポン、オンヌリ商品券の払い戻しなど割引行事とも連携している」と話した。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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