全英女子オープン優勝の渋野日向子選手が“笑顔”の秘訣、「笑顔は自然に出る」「めっちゃ悔しくてもすぐ切り替える」=強敵は韓国選手

八牧浩行    2019年8月8日(木) 6時0分

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全英女子オープンゴルフで日本選手として42年ぶりのメジャー制覇を果たした渋野日向子選手が、都内の日本記者クラブで記者会見。「まさかこの日本記者クラブで会見するなんて想像もしていなかった」と驚きを口にし、トレードマークの笑顔の秘訣などについて率直に語った。

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全英女子オープンゴルフで日本選手として42年ぶりのメジャー制覇を果たした渋野日向子選手が6日、都内の日本記者クラブで記者会見した。開口一番、「まさかこの日本記者クラブで会見するなんて想像もしていなかった」と驚きを口にし、トレードマークの笑顔の秘訣などについて率直に語った。

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普段は首相、大統領など内外のトップ政治家や財界人、学識経験者などが登場する同クラブでの記者会見はゴルフ選手としては初めて。20歳の渋野選手は、1994年に日本プロ野球史上初となる年間200本安打を達成したイチロー選手(当時オリックス)の21歳を更新して、アスリートとしては最年少記録となった。テニス錦織圭選手、フィギュアスケートの羽生結弦選手、米大リーグ大谷翔平選手(エンゼルス)ら、世界を舞台に活躍したアスリートが会見した晴れ舞台。200人近くの報道関係者やテレビカメラ23台を前に笑顔を絶やさず質問に応じた。

全英女子オープンでのプレーを振り返り、「今回、日本からも多くの応援団が来ていた。その応援がうれしく、日本語が聞こえるだけですごく安心した。だんだん日に日に外国人のギャラリーが増えるようになって、私のことを応援してくださった。本当にその応援で頑張れた」と日本人や外国人の応援に感謝した。

今後の課題について「今回、優勝しましたけど、他の強い選手と回って足りなかったのはグリーン周りの精度で、まだまだだなと思った。伸びしろはあるので、これからも成長できると思う」と先を見据えた。

目標について「私が目指している選手は宮里藍さんのような日本を代表する素晴らしい選手。みんなから愛される選手になりたいなと思います。まだまだまだですが、近づけるように、みんなからも愛されて、ジュニアからも尊敬されるような選手になりたい」ときっぱり。

今回の全英女子オープンでこの選手がきたら嫌だと思った選手は?との質問に、「全英前の週にエビアン選手権(女子ゴルフメジャー)で優勝したコ・ジンヨン選手と、パク・ソンヒョン選手。韓国のこの2人は今までも何回も優勝している選手。そこが来たら恐いと思ってた」と語った。

今年と来年の目標について、「今年の目標は日本の賞金だけで1億円プレーヤーになること。来年の目標は今のところは東京五輪しか考えていない」と来夏の東京オリンピックに照準を合わせていた。

持ち前の笑顔について、記者からの「失敗しても笑っているが、悔しさをかみころしているのか。自然と笑顔になれるのか」との質問に対し、「時と場合によりますけど。例えば、今回は最終日の最終ホールセカンドもちょっと笑っていた。それはダフってしまって。やばい、届かんと思って、口に出したのですけど。それ(笑顔)は自然と出ていた」と明かした。

「ずっと笑顔でいるためにどうすればいいのか?」との問いに対しても、「私もミスショットすると怒ったりするのでずっと笑顔ではない。でもずっと笑っていてもそんなにしんどくはないので、そんなに考えすぎない。めっちゃ悔しいときはありますけど、すぐに切り替えるようにしています」と笑いながら“秘訣”を披露した。

研究者によると、笑顔の効用は多大。笑顔を絶さない人は自身の体や脳を活性化し、パフォーマンスがアップ、健康増進にも役に立つという。職場や学校では周囲を和ませ人々に幸せを与えるのは確か。「スマイルシンデレラ」に倣って、しかめ面より笑顔でいきたい。

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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