Record China 2018年11月19日(月) 15時40分
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18日に中国江蘇省蘇州市で行われた女子マラソン大会で、アフリカ人選手とゴール目前でデッドヒートを繰り広げていた中国の何引麗に思わぬ邪魔が入った。
18日に中国江蘇省蘇州市で行われた女子マラソン大会で、アフリカ人選手とゴール目前でデッドヒートを繰り広げていた中国の何引麗(ハー・インリー)に思わぬ邪魔が入った。
雨の中で行われた同レースの終盤、何はアフリカ選手とトップ争いを繰り広げていた。ところが、ゴールまで数百メートルというところで、大会ボランティアが中国国旗(陸上選手がゴール後に羽織ったりする大きなもの)を何に差し出した。しかし、何はこれを受け取らず。ボランティアはなおも国旗を渡そうと後を追って走ったが追い付けなかった。すると、その先にいた別のボランティアが再び何の前に飛び出して国旗を差し出す。何はこれを受け取ったものの、ペースを乱され失速。結局、国旗を路上に投げ捨ててレースを続けたが、トップには届かず2位となった。
中国のスポーツメディア・騰訊体育によると、何が国旗を投げ捨てたことに対して、一部のファンからは「いかなる理由があっても国旗を投げ捨ててはならない!」という批判の声が上がった。何はレース後、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で「投げ捨てたのではありません。国旗が雨でびしょびしょに濡れていて、腕もこわばっていたので、落としてしまったのです。申し訳ありません」と釈明し謝罪した。だが、映像を見る限り、故意に投げ捨てているように見える。
ただ、多くのネットユーザーは何に寛容的なようで、「愛国は心の中にある。正常な人はこれを『国旗侮辱だ』などと騒ぎ立てないと信じている。彼女が間違っているとは思わない」「わざと捨てたとしても、だから何だというんだ。選手の邪魔をしておいて」「ゴール後に渡せばいいだろうに。終盤でくたくたの選手を邪魔するなんて」「そもそも大会自体に問題がある。ボランティアがコースに入れるなんてあり得るのか」「主催者とボランティアよ、おめでとう。選手の頑張りを無駄にすることに成功したな」といった声が大半を占め、中には「指導者の指示もなく、2人のボランティアが勝手に選手に国旗を手渡しに行くことがあり得るだろうか」と上層部の指示があったと推測する声も上がった。
何の言う通り、雨に濡れた国旗は相当な重量だったとみられる。過去には国旗に対する不敬によって拘留や懲役刑が科せられたケースもあり、肉体的にも精神的にも大きな影響があったことは想像に難くない。(北田)
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