中国当局、敵対的な感情や景気悲観論あおるSNSを取り締まりへ―海外メディア

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中国のインターネット規制当局は社会における敵対的な感情や景気悲観論をあおるSNSを取り締まる活動を展開すると表明した。中国経済が低迷する中、負の感情をめぐる懸念が強まっている。写真は天安門。

中国国家インターネット情報弁公室(CAC)は22日、社会における敵対的な感情や景気に対する悲観論をあおるSNSを取り締まる2カ月間の活動を展開すると表明した。AFP通信などが報じた。中国経済が低迷し、若者の就職難が問題となる中、今年に入ってから負の感情をめぐる懸念が強まっている。

AFP通信によると、中国政府はソーシャルメディア企業に対し、プラットフォーム上の投稿管理を求めており、低俗、ポルノ、反政府的、その他有害なコンテンツは厳しく規制されている。今回は「対立をあおる悪意ある投稿」や「世の中への倦怠感など否定的な人生観」を含むコンテンツも規制するとしている。

今月、中国では人気SNSサービス3件に対し、コンテンツ管理の不備を理由に罰則が科せられた。CACは20日、微博(Weibo)と快手(Kuaishou)に対して懲戒・罰則措置を行うと発表。両サービスではセレブ関連ニュースや「望ましくない」コンテンツが強調されていたと指摘した。

11日には小紅書(Xiaohongshu、中国版インスタグラムのようなサービス)に対しても同様の措置が発表されている。

新たに発表された2か月間の取り締まりについて、開始日は明らかにされていないが、CACは「対立や暴力をあおる投稿、社会に有害・悪質な情報の拡散が対象になる」としている。 取り締まりの対象には、経済、金融、社会福祉、公共政策に関する「うわさ」の拡散も含まれる。

AFP通信は「Weiboは以前から経済に関する悲観的な投稿について警告していた」と報道。CACは社会現象を意図的に悪意を持って解釈し、特定のネガティブな個別事例だけを一方的に大げさに取り上げたり、人生や社会に対する否定的・疲弊した見方を広めたりする行為にも言及している。

これは若者が過酷な労働文化を避けて楽に過ごすライフスタイルを表現した、いわゆる「寝そべり(lying flat)」や「腐らせ(letting it rot)」文化へ警告とみられる。 CACは今回の取り締まりについて「より文明的で理性的なオンライン環境を育むことを目的としている」と説明している。

ロイター通信によると、CACはソーシャルメディアプラットフォームのトレンドトピック、推奨コンテンツ、コメント欄の包括的な検査を実施。ファングループの衝突を扇動するような内容や経済に関するうわさなどが問題視されるという。さらに「努力しても無駄」「勉強しても無駄」といった人生に対する否定的な見方を含む投稿も監視対象になるほか、デマや暴力関連も厳しく調べるという。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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