世界最古の10大レストラン、日本からもランクイン―中国メディア

Record China    2015年1月7日(水) 17時31分

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6日、世界に現存する最も古い10大レストランをご紹介する。

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2015年1月6日、有名レストランというのは一般的に短命だ。ある研究によると、創業したレストランの90%が10年続かないという。しかし一方で、創業数百年を超えるレストランも存在している。ここでは、世界に現存する最も古い10大レストランをご紹介する。環球網が伝えた。

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1.「シュティフツケラー・ザンクト・ペーター(Stiftskeller)」(オーストリア、ザルツブルク)

803年、サンクト・ペーター教会内に創業して以来、今も続くヨーロッパ最古のレストラン。カール大帝(742−814)の宮廷に仕えた修道士・学者のアルクィン(Albuin)の記録の中に「欧州最古のレストラン」とある。数百年の間に無数の改装・拡張工事を経てきたが、今でも当時のバロックスタイルや老木の形状をしたシャンデリアが残っている。ここを訪れた客は王室関係や高官、著名人など数限りない。

2.「便宜坊」(中国、北京)

1416年に鶏やアヒルの加工食品を作る小規模工場として創業した便宜坊は、すでに事業内容は変わっているものの、北京最古の老舗北京ダックレストランとして、今でも明朝時代の伝統が息づいている。

3.「ズム・フランシスカーネル(Zum Franziskaner)」(スウェーデン、ストックホルム)

1421年に修道士が創業したというズム・フランシスカーネルは、今では現地を訪れる観光客たちの伝説的な存在として知られている。現存する今のレストランは、幾度かの改装を経た後、1906年に建て直されたもの。今でも1421年当時のビール醸造技術が伝わっているほか、かつての船員向けバーや高級レストランとしての雰囲気も色濃く残っている。

4.「本家尾張屋」(日本、京都)

本家尾張屋は1465年に菓子屋として創業した。この数百年間、名声高い菓子のほか、僧侶や幕府の将軍、皇室をもてなしてきたそばでも高い人気を誇る。同レストランには今でも皇室関係者が訪れているという。

5.「トゥール・ダルジャン」(フランス、パリ)

1582年に創業したトゥール・ダルジャンでフランスのアンリ3世が食事をしたという記録がある。セーヌ川の美しい景観を眺めながら、おいしいアヒル料理を堪能できる。また、アニメーション映画「レミーのおいしいレストラン」(2007)のモチーフにもなった。

6.「ツア・レッツテン・インスタンツ(Zur letzten Instanz)」(ドイツ、ベルリン)

ツア・レッツテン・インスタンツは、1621年に首都ベルリンの小さなレストランとして誕生した。これまでに、ナポレオンやベートーベン、世界的メディア王のルパート・マードックのほか、世界各国の高官など数多くの著名人が訪れている。歴史を感じさせる重厚な雰囲気に包まれた同レストランは、第二次世界大戦時のベルリンの壁の目撃者でもある。第二次世界大戦によって破壊された建物は1963年に再建された。

7.「ホワイト・ホース・タバーン(White Horse Tavern)」(米国、ロードアイランド州)

ホワイト・ホース・タバーンは現存する世界最古の居酒屋。典型的なニューイングランドスタイルの特徴を持つ店内では、さまざまな美味しい料理が提供されている。1673年に創業されると、同店は瞬く間に植民地や刑事法廷、市議会の「会議室」となった。かつてのオーナーのひとりであるウィリアム・マイヤーズは当時名の知れた海賊だった。

8.「ア・ラ・プティット・シェーズ(A la Petite Chaise」)(フランス、パリ)

酒商を営むジョルジュ・ラモーが1680年に創業したフランスで2番目に古いレストラン。かつて政治家や社交家、芸術家、文士らが集う社交場だった。即興によるダンスや歌のパフォーマンス、作家や詩人による朗読、激しい政治的討論(逮捕者が出たこともある)がここで繰り広げられた。ここで出される伝統的なフランス料理は教科書に掲載されるほどで、まさに本場フランスの味だ。

9.「ボティン(BOTIN)」(スペイン、マドリード)

世界最古のレストランとしてギネスブックで認定されている「Botin(ボティン)」。しかし、このレストランが誕生したのは1725年のことで、時期としては比較的遅い。ギネスブックに世界最古と認定された要因は、恐らく大量に残る文献によるものだ。米国のカリスマ作家ヘミングウェイや北米出身のピュリツァー賞作家ジェームズ・ミッチェナー、英国人作家フレデリック・フォーサイスら著名作家たちが作品の中で、王室御用達のクラシックなマドリードスタイルを持つレストランとその悠久の歴史について触れている。

10.「フランシス・タバーン(Fraunces Tavern)」(米国、ニューヨーク)

フランシス・タバーンは、米国の歴史上、米国領土の境界画定において大変大きな貢献を果たしてきた。米国早期の会議室として使用されていたこの建物は、独立戦争時には、ジョージ・ワシントン初代大統領が軍の司令部として使用した。また、ここで英国との交渉が行われ、米国の初代政府の枠組みが作られた。現在、フランシス・タバーンはウィスキーバーとレストランを融合させた居酒屋として、マンハッタンのサウス・ストリート・シーポートの伝統グルメを提供している。(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/TF)

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