2014年12月17日、中国メディア・澎湃新聞によると、ベトナム政府は安全上の理由から、中国からの自動車1000台によるベトナム縦断ツアーの申請を拒否した。

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ベトナムメディア・tuoitrenewsによると、この自動車ツアーはもともと広西チワン族自治区憑祥市で12月11日から14日まで開催された「第22回中国・ベトナム商品交易会」に合わせて企画されたツアーで、15年3月までベトナム各地を周遊する計画だった。

そのため、憑祥市政府は12月1日、ベトナム交通部に対して自動車ツアーのベトナムへの入境を申請した。その内容は約1500人が自動車1000台で憑祥市から出発し、ベトナムに入境後、7グループに分かれてハノイやニンビン、ダナン、ニャチャン、ホーチミンなどの各都市を回り、ベトナムを縦断するというもの。さらに、一部のグループはベトナムツアー終了後、カンボジアやラオスへも足を伸ばす計画だった。

しかし、ベトナム交通部は「自動車ツアーの安全を保証する条件が不十分」との理由で、この申請を拒否した。ベトナムメディアの報道によると、ベトナム交通部は15日、「憑祥市は出発まで11日しかない状況の下で申請しており、自動車ツアーグループの安全を保証するための十分な準備時間がない」と発表した。

ベトナム交通部の副部長は、国防部や公安部、観光部、外交部などと意見調整した上での結論であると説明し、「これほど大量の自動車によるツアーを受け入れれば、現地の社会や交通の安全にも大きな影響を与えることになる」と述べた。

また、ベトナム国防部はこの問題に関して、「入境を許可すればベトナム観光産業の促進につながるだろうが、安全面から考慮した場合、この申請は断るべき」との反応を真っ先に示していた。

BBCによると、ベトナムの国内総生産（GDP）に占める観光収入の割合は約6％。中国人観光客が最大の顧客層になっており、13年には約190万人が訪れている。（翻訳・編集/HA）