日本の流行語大賞は社会のマイナス心理を反映、将来にとって良い兆候とは言えない―中国メディア

Record China    2014年12月12日(金) 4時32分

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10日、日本の世論を反映する年末恒例の「2014ユーキャン新語・流行語大賞」が発表された。資料写真。

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2014年12月10日、日本の世論を反映する年末恒例の「2014ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が発表された。安倍政権が推し進める「集団的自衛権」と、お笑いコンビ・日本エレキテル連合の「ダメよ〜ダメダメ」が大賞を受賞。このほか、「ありのままで」「カープ女子」「壁ドン」「危険ドラッグ」「ごきげんよう」「マタハラ」「妖怪ウォッチ」「レジェンド」がトップテンに入った。央広網が伝えた。

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新語・流行語大賞は1984年に創始され、毎年12月上旬に発表されている。候補となる言葉は「現代用語の基礎知識」の読者アンケートによってノミネートされ、その中から選考委員会によってトップテンと年間大賞が選定される。日本で最も有名な流行語大賞だ。

今年のトップテンを見ると「マイナスエネルギー」を持つ言葉が多数を占めている。

まず、「集団的自衛権」。安倍首相がいくら説明をしようとも、国民にとっては十分な理解ができていない状態だ。そんなうやむやな状態のまま、今回流行語となってしまった。集団的自衛権という用語は30数年前の「現代用語の基礎知識」からすでに収録されており、これまでは「現憲法下では『違憲』」とされてきたが、今年、安倍政権の「操作」により突然解釈が変更されてしまった。

「ダメよ〜ダメダメ」は女性お笑いコンビ・日本エレキテル連合のギャグで、流行語になったことに対して、各界から驚きの声が上がっている。ある日本メディアは、「戦後も70年を迎えようとしているのに日本人はやっぱり相変わらずの日本人で、NOときっぱり言えない」と指摘。そんな曖昧な国民性のため、セクハラが横行し、景気は低迷を続け、憲法を破壊するような閣議にも反対できない。しかし、所得や雇用機会の減少、生活環境の悪化に伴い、感情を直接表現するのを嫌う日本人もとうとう我慢ができなくなった。3つの「ダメ」を並べ立てることで、心の中の強烈な怒りをはっきりと表し、卑劣な行為を一喝することができる。

「ありのままで」は、今年大ヒットしたディズニー映画「アナと雪の女王」の日本語版主題歌だ。この言葉が流行語となったことからも、日本人が仮面をつけたままの生活に辟易していることが分かる。ありのままを受け入れ、殻を破って自由に生き、すばらしい愛情と幸せな生活を手に入れたヒロインの生き方に、多くの人が共感した。日本社会に「ありのまま」の人情や生活が極めて不足していることの現われだろう。

「危険ドラッグ」は2014年、多くの重大事故のきっかけとなり、在日中国人女性を含む多くの人が犠牲となった。しかし、新しい成分の薬物が次々と出回る「危険ドラッグ」に対し、日本政府は十分な対策ができておらず、人々の懸念は尽きない。

「マタハラ」は、人口減少をもたらす重要な原因の1つだ。妊娠・育児の重任を負う女性が、いたるところでハラスメントを受けている。若い女性はこのような状況を頻繁に目にしているため、子供を生みたくない気持ちがますます強まってしまう。日本はこれからも「少子高齢化」の泥沼の中でもがくことになるのだろう。

壁を背にした女性に対し、向かい合って立つ男性が壁にドンと手をつき顔を接近させるポーズは、「壁ドン」と呼ばれる。少女漫画から火がつき、学生の間で流行したこの言葉について、日本メディアは「男らしい男性が今、必要とされている」と分析している。日本のあるネットユーザーは、「男が化粧をし、女が奔放に生きる時代。日本は母系社会に戻るのか」とコメントしている。

今年の流行語トップテンを見れば分かるように、過去と比べて「マイナスエネルギー」に満ちた言葉が大多数を占めている。頻繁に発生する社会問題の中、解決への糸口が見えない。日本人は今、流行語を通じてしか自分の焦りや不安を表せないのかもしれない。このようなマイナスの心理は日本の将来にとっても良い兆候とは言えない。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/武藤)

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