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お風呂の水を無駄にしない日本人、「金を湯水のように使う」と言うが…―中国紙

Record China    2014年12月10日(水) 4時12分

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9日、数年前、日本の友人の家に泊まった時のことを良く覚えている。彼女はお風呂のお湯をわかし、私に「一番風呂」をすすめてくれた。資料写真。

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2014年12月9日、数年前、日本の友人の家に泊まった時のことを良く覚えている。彼女はお風呂のお湯をわかし、私に「一番風呂」をすすめてくれた。浴室に入ると、湯気がたつ暖かい浴槽の横には、お風呂用品が並べてある。やや困惑した私が彼女に「シャワーだけでいい、浴槽は使わない」と言うと、「いいから、シャワーを使ってから、お風呂に入って」と言われた。彼女の「言いつけ」どおり、私はシャワーを浴びてからお風呂に入り、お風呂から出た後、お湯を捨て、浴槽を洗おうとした。すると彼女はそんな私を見て驚き、すぐに浴室のドアを閉め、浴槽にお湯を入れ始めた。「みんなに見つかる前に、急がないと」とつぶやきながら。光明日報が伝えた。

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説明を聞いてやっと分かった。一人目がお風呂に入った後、すぐに浴槽のお湯を捨ててしまうなど、日本人にとってはもったいないことなのだ。日本人はまず、シャワーで身体をきれいに洗い、それからお風呂に入る。体が汚いままお風呂に入るのは失礼な行為だ。日本の家庭では普通、家族全員が同じお湯を使ってお風呂に入る。客が来た時は、客が一番に入る。最後に入浴した人は浴槽を洗う。中には、前回使ったお風呂の残り湯を「追い焚き」してもう一度使うという人もいるらしい。日本人のお風呂事情を知らない外国人は、家族全員が同じお湯でお風呂に入るという習慣が汚い、受け入れられないと感じるかもしれない。しかし私は、この習慣は日本人のきれい好きの特徴を示しているのみならず、彼らの節約・環境保護の理念も示しているように感じる。

日本人は浪費を形容する際、「金を湯水のように使う」と言うが、日本のお風呂はエコの理念が徹底されており、浴槽には最新の保温材料が使われ、我々が普段使う浴槽よりも保温性が数段高い。湯沸かし器は「空気や大地の熱」を利用してお湯をわかす技術を採用し、水や電気を節約できる。一家が順番にお風呂に入った後の残り湯は、洗濯に使われる。洗濯機メーカーもこの点を考慮し、説明書にも「残り湯で洗濯する場合」という項目が設けてある。当然、残り湯は植物の水やりやトイレの流し水などにも使われる。残り湯をくみ上げる風呂水ポンプは主婦に人気の製品だ。

日本人は節約を恥ずかしいこととは思わず、生活の中でごく自然に節約を心がけている。本屋では、節約術の本がよく売れており、政府も宣伝に力を入れている。主婦はあの手この手を使って節約に努め、節約の達人は、テレビ番組などに出演している。

節約上手の小葉田さんは、「自分が節約上手になったのは、日本の不景気のため」と語る。経済成長の停滞に危機感を感じた小葉田さんは、使えるものはできるだけ無駄にせず、買い換えないようにした。米のとぎ水やコーヒーかすなどを使って食器を洗い、古着を買い、中古品を使用し、家に客を呼ぶときもできるだけクーラーは使わない。日本の主婦は今、次々とこのような節約術をまねし始めている。しかし、消費を促して経済成長をけん引しようと期待している経済学者や企業にとって、これはある種の悪夢と言える。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/武藤)

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