中国、リサイクル産業の貴重な資源「電子ごみ」が国内で急増=海外もの輸入の必要性、低下へ―米メディア

Record China    2014年11月11日(火) 3時55分

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7日、中国はリサイクル産業において原材料となる電子ごみを海外からの輸入に依存していたが、電子ごみの急増にともない、今後は輸入に対する依存度が低下していくとみられる。写真は中国の廃棄家電。

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2014年11月7日、ブルームバーグによると、中国はリサイクル産業において原材料となる電子ごみを海外からの輸入に依存していたが、電子ごみの急増にともない、今後は輸入に対する依存度が低下していくとみられる。8日付で環球時報が伝えた。

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中国では2015年に家電製品1500万台、パソコン500万台、携帯電話1億台が廃棄されると見込まれている。消費水準の向上にともない、リサイクル産業の電子ごみの輸入に対する依存度も徐々に低下していくと予想される。

中国有色金属工業協会再生金属分会の王吉位(ワン・ジーウェイ)秘書長は「中国の電子ごみ激増は今後10年間のリサイクル原材料の供給増加を意味し、これまでにない規模でリサイクル産業を後押しすることになる」と述べた。天津港付近にある子牙循環経済産業区には100万トンを超える電子ごみが堆積されている。この中から銅40トン、鉄20トン、アルミ20トンの抽出が可能で、電線やケーブルなどに再生される。

中国のリサイクル産業は金属価格の低下によって不況に陥っており、環境対策コストの増加や海外からの電子ごみの供給減など厳しい状況に直面している。中国有色金属工業協会の推計によると、今年1−9月の銅のリサイクル生産量は前年同期比5.6%減の170万トン、鉛は同11%減の98万トンだった。

中国の東興証券が7月に発表したデータによると、中国では2015年に900万〜1200万台の自動車が廃棄処分される見込み。中国再生資源回収利用協会の潘永剛(パン・ヨンガン)秘書長は「今後5〜10年で廃棄車両は激増するだろう」と予測している。

中国政府は、金属資源採掘による環境汚染を減少させるとともに、金属資源に対する海外への依存を減らすため、電子ごみのリサイクル基地を増設しており、金属のリサイクルを奨励している。

こうした状況を背景に、中国のリサイクル企業における主力原材料という観点から見ると、来年が輸入電子ごみから国産電子ごみへと変化するターニングポイントになる可能性が高い。(翻訳・編集/HA)

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