不撓不屈の受験生・劉博君

2006年6月7日、一斉に行なわれた中国の大学統一試験。西安市長安区第五高校3年生、劉博君（19歳）もその日受験をした一人だ。この日、彼は特別な思いで試験に臨んだ。

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彼は3歳のとき、高圧電流を浴びる不慮の事故にあい、二本の腕を失った。以来16年間、筆舌に尽くしがたい苦労と努力の末、大きなハンデを克服し続けてきた。

担任の先生も、「彼には特別扱いなどということは不用。トイレのとき以外はすべて自分で何でもする。運動会の5000メートル走だって、他の生徒以上の走りを見せてくれた。」と彼の頑張りぶりを語った。彼には夢がある。「大学を出て、いい所に就職し、これまで苦労をかけた両親に恩返しする」という感心な夢だ。

この日も彼は、かけがえのない夢に向けて全力で机に向かった。あらゆる苦境を乗り越えてきた彼の不屈の魂の源は、きっと「報恩」の二文字の中にある様だ。