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新疆ウイグル自治区は1955年10月1日成立した。習近平国家主席らが出席し70周年慶祝大会が華やかに開催された。国旗「五星紅旗」が輝き「五星出東方利中国」錦が煌めいている。
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新疆ウイグル自治区は1955年10月1日成立した。習近平国家主席らが出席し70周年慶祝大会が9月25日ウルムチの人民会堂で華やかに開催された。中国中央TVが80分生中継。大会で新疆トップの陳小江書記は「自治区のGDPは12.31億元から2兆500億元へ、一般公共予算は1億7,300万元から2,409億元に増加し、人口は511万人から2,622万人に増加し、平均寿命は30歳から77歳に伸びた。306万人が貧困から抜け出て貧困問題は解決した」(天山網)などと力強く演説した。祝賀ムードがあふれ、国旗「五星紅旗」が輝き「五星出東方利中国」錦が煌めいている。
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新疆は改革開放の波にのり、シルクロード経済帯政策で加速し、新時代政策でトップギアとなった。新疆は驚くほど大発展した。これほどの大発展を想像できた外国人は皆無であろう。1982年以来150回以上訪問し現地諸氏と各種活動を展開してきた筆者さえ、現在の大発展は予測できなかった。
中国の六分の一を誇る大地には石油・天然ガス・石炭などが豊富に埋蔵され基幹産業となっている。照り注ぐ強烈な太陽光と乾燥地帯特有の強風が生み出す電力も一大産業となった。機械化された綿花は中国生産量85%を占めるまでに成長した。さらに多くの世界的遺跡・旧市街・大沙漠・大峡谷・草原・湖・胡楊林、エキゾチックな歌舞・エスニックな料理…が複合化し、文化観光業も急発展している。デジタル化展示は一歩先を行っている。地方都市を結ぶ空路・沙漠一周鉄道で移動も容易だ。
大発展を支えたのは中央の強力な推進力、その一環「対口」(〈新時代の新疆ウイグル自治区10〉「対口」と「駐村」、安定と発展に大きな力)も中国の優位点といえる。中国を訪れた外国人は平日でも至る所にはためく国旗「五星紅旗」の多さに驚く。新疆も同様で都会から片田舎まで国旗があふれている。
筆者は10月「五星出東方利中国」錦発見30周年記念行事に招かれ、ウルムチ・ニヤ遺跡・ミンフゥン・ホータン・モーユィを巡り、新疆党常務委員・政府副主席と会談、記念講演、70周年祝賀写真集『輝煌70年 奮進新征程』・五星錦発見30周年記念『五星出東方 盛世启新程』発行・贈呈式、中国人民抗日戦争勝利80周年展・成立70周年成就展参観、動画番組打ち合わせなどを行った。陳小江書記と艾尓肯・吐尼亜孜主席は北京での「四中全会」で不在だった。
新疆ウイグル自治区成立70周年慶祝大会に際し、中央代表団が新疆へ贈った“尊”(中国古代からの贈答礼器)には中日/日中共同ニヤ遺跡学術調査隊が1995年10月タクラマカン沙漠ニヤ遺跡で発見した「五星出東方利中国」錦が刻まれている。日本側隊長として無上の喜び。「五星錦」は現在の中国大発展を予言したかのような約2000年前の文物。中国の最も偉大な発見の一つとされ、国宝中の国宝となり、度々TVに登場し、舞踊劇になり、イメージ商品はバッグ・赤ワインなど1000を超える。大発展した新疆には「五星紅旗」が輝き「五星出東方利中国」錦が煌めいている。(撮影:楊新才氏・薩庫拉氏・筆者)












■筆者プロフィール:小島康誉
浄土宗僧侶・佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表・新疆ウイグル自治区政府文化顧問。1982年から新疆を150回以上訪問し、多民族諸氏と各種国際協力を実施中の日中理解実践家。
ブログ「国献男子ほんわか日記」
<新疆は良いところ>小島康誉 挨拶―<新疆是个好地方>
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