拡大
25日、韓国・アジア経済は、韓国で若年層を中心に「国内より海外旅行」を選ぶ傾向が強まっており、国内・海外旅行経験のある20代の約半数が海外旅行の方を好むとする調査結果を報じた。資料写真。
2025年10月25日、韓国・アジア経済は、「韓国の20代の約半数が国内旅行より海外旅行を好む」とする調査結果を伝え、若年層の“旅行離れ”が国内観光業界に構造的な危機をもたらしていると報じた。
韓国経済人協会が直近3年以内に韓国国内・海外旅行の経験がある満18歳以上の男女1000人を対象に行った調査の結果、全体では国内旅行を好む人(39%)と海外旅行を好む人(38.4%)の割合はほぼ同じだった。しかし、年代別に見ると20代以下では海外旅行を好む人が48.3%で、国内旅行(28.6%)の約1.7倍に達した。30代でも海外旅行(45.9%)が国内旅行(33.8%)を上回った。一方、50代以上では依然として、海外旅行(34.9%)より国内旅行(42.7%)の人気が高かったという。
記事は「韓国国内の観光市場は中高年層の需要に依存しており、若者世代は海外へと目を向けている」とした上で、「この流れが続けば旅行需要の海外への流出はさらに加速する可能性がある」と指摘した。
調査によると、海外旅行を選ぶ理由として最も多かったのは「新しくて特別な経験ができるから」(39.1%)、次いで「観光名所が多いから」(28.1%)となり、記事は「価格や利便性よりも経験の質と多様性を重視する傾向が明確になっている」と分析した。
一方、国内旅行を選ぶ理由としては「時間と費用の負担が少ない」(32.8%)、「移動が簡単」(30.1%)といった実用的要素が中心だった。また、国内旅行の不満点としては「観光地の物価が高すぎる」(45.1%)が最も多く、宿泊費に不満を持つ人は69%、飲食費に不満を持つ人も41%に達した。
「価格に対する満足度の低さ」のほか、「観光コンテンツの画一化」や「人気地域への集中」も課題として挙げられた。韓国の観光はソウル、釜山(プサン)、済州島(チェジュ島)など限られた地域に集中しており、新しい旅行先を開拓しづらい構造にあるという。
記事は専門家の「単なるインフラ改善ではなく、地域固有の文化やストーリーを掘り下げ、体験の価値を再設計することが必要」との見方を伝えた上で、具体例として、ドラマ撮影地巡り、ローカルグルメ体験、歴史や芸術をテーマにした小規模プレミアム旅行の企画など、国内旅行の“質”を高める施策が求められると指摘した。
これについて韓国のネットユーザーからは、「悲しいけど分かる。韓国は本当に高すぎる」「韓国はどこに行ってもアクティビティーが同じ」「アパートやマンションができすぎていて、景色も代り映えしない」「ぼったくりもあり、わざわざ国内旅行に行く意味を感じない」「同じ金額を使うなら、日本や台湾に旅行に行った方が楽しい」などの声が上がった。
また、「韓国にも魅力的な小都市はたくさんあるのに、宣伝が足りない」「韓国はもっと文化的な観光資源を活かすべき」「ぼったくりへの厳しい規制が必要」「需要を上げたいなら、国内旅行パッケージの割引などの具体的な施策をしてほしい」といった声も見られた。(翻訳・編集/樋口)
Record Korea
2025/10/20
Record China
2025/10/13
Record Korea
2025/10/13
Record Korea
2025/10/8
Record Korea
2025/9/28
Record Korea
2025/9/7