日本アニメの聖地は知ってても中国国歌の「聖地」は知らない中国の若者、台湾ネット民「反日なのは一部」

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15日、台湾メディアの自由時報は、読売新聞が中国の若者が日本アニメの聖地巡礼をするものの、約3キロ先の中国の聖地には訪れないと報じた記事を紹介した。

2025年10月15日、台湾メディアの自由時報は、中国の若者が日本アニメの聖地巡礼をするものの、約3キロ先の中国の聖地には訪れないと報じた読売新聞の記事を紹介した。

同記事は、今年中国は「抗日戦争勝利80周年」を大々的に祝うとともに、「南京写真館」など抗日をテーマにした3本の映画を公開したが、こうした歴史の波乱は現代の若者たちには関係がないようだと報じ、10月1日の中国の国慶節(建国記念日)、北京・天安門広場では「抗日歌」として知られる中国国歌「義勇軍行進曲」が流れ、祝賀ムードに包まれていたが、その頃、日本のアニメ「スラムダンク」の舞台として有名な神奈川県の鎌倉高校前駅には、数千人規模の中国人観光客が連日訪れ、多くの若者がヒロインと同じ制服を着用し、アニメの構図を再現して写真撮影をしたり、周辺の関連スポットの聖地巡礼をしていたと言及。一方で、鎌倉高校前駅から約3キロ離れた海辺は「義勇軍行進曲」の作曲者・聶耳(ニエ・アル)氏が1935年に不慮の溺死を遂げた「聖地」だが、そこまで足を延ばす人はほとんどいないと伝えた。

聶氏は中国・雲南省の出身で、幼い頃に父を亡くし、貧しい家庭に育った。上海で作曲活動を行っていた彼は、日本軍の殺りくを目の当たりにしたことで抗日運動に参加。その後、共産党と対立する国民党政権の弾圧から逃れるために来日し、「義勇軍行進曲」の楽譜を中国へ送った直後に日本で命を落とした。また、「義勇軍行進曲」の作詞を手がけた田漢(ティエン・ハン)氏、さらに同楽曲が主題歌となった中国映画「風雲児女」の監督・許幸之(シュー・シンジー)氏も日本留学の経験を持つ。同記事は、もしかすると当時の若者たちも「抗日一辺倒でなく、少なくとも愛憎相半ばだったと言えるかもしれない」と論じた。

この記事に、中国のネットユーザーは「米国を批判してもiPhoneは使うし、日本を憎んでいてもアニメは見る」「聶耳が作曲した曲には歌詞がなかったんだから、抗日曲かどうかなんて断言できないよ」「この二つを比べるのは全く意味がないと思う」などとコメント。台湾のネットユーザーは「中国人の8割以上はこのこと知らないだろうな」「反日なのは一部だけ。でも声が大きいんだよな」「反日派と親日派は、同じ人たちじゃないんだから」「言葉では嫌ってても、体は正直。日本旅行に行く中国人がどれだけ多いことか」とのコメントを寄せた。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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