街で見かける物乞い、「本当は生活に困っていない」と8割が認識―中国

Record China    2014年10月24日(金) 10時48分

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22日、中国紙が行ったインターネット調査の結果、8割が「街で見かける物乞いは一種の詐欺行為」とみなしていることが分かった。写真は浙江省杭州市で活動していたプロの物乞い。

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2014年10月22日、中国紙・羊城晩報は、大手ポータルサイト・騰訊網と合同で行った「物乞いに対する国民の意識調査」の結果を発表した。

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中国の有名な観光地や繁華街などでは、子供や障害者、高齢者が物乞いをする姿をよく見かける。最近では、広東省広州市で目撃された「4本の脚の膝から下がないラクダを連れた物乞い」がネット上で大きな話題となった。ここ数年、中国の各メディアは「昼間は街中で物乞いをし、夜になると高級店に出入りする」プロの物乞いの存在をたびたび報道している。

2万人を超えるネットユーザーが参加した調査の結果、82.3%の回答者が「物乞いは詐欺行為」と考え、5割が物乞いにお金を与えたことについて「だまされた」と感じていることが分かった。物乞いをよく見かける場所として、「街頭や歩道橋の上」が最も多く、次いで「駅や空港」、「ホテルやスーパーマーケットの前」、「映画館の前」の順となった。

「物乞いにお金をあげるか」との質問には、「必ずあげる」「ときどき」「状況に応じて」との回答が半数を超えたが、「絶対にあげない」と答えた人も41.2%に上った。あるネットユーザーは物乞いに1元(約17円)を渡したところ、「ケチ!」となじられたという。プロの物乞いになると、1日の収入が500元(約8500円)以上にもなり、家を2軒所有している者もいるという。

「どんな物乞いにお金をあげるか」の問いには「障害者」が最も多く58.3%、「みすぼらしい格好の高齢者」が17.1%、「なんらかの芸を見せる」が15.4%、「『病気の家族を助けて下さい』の訴え」が6.5%となった。だが、困窮者支援組織の関係者は「ほとんどの物乞いが病気やけがの診断書や家族の死亡証明書などを掲げているが、うち90%以上が偽物だ」と話している。(翻訳・編集/本郷)

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