中国軍高級幹部に異例の大量処分、9人の共産党籍と軍籍をはく奪

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国国防部は17日午後付で、中央軍事委員会の何衛東副主席(写真)や苗華委員ら中国人民解放軍の高級幹部9人の中国共産党党籍と軍籍をはく奪すると発表した。

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中国国防部は17日午後付で、中央軍事委員会の規律検査委員会と監察委員会は、中国共産党中央政治局委員の何衛東中央軍事委員会副主席、中央軍事委員会委員委政治工作部の苗華前主任ら中国人民解放軍の高級幹部9人の中国共産党党籍と軍籍をはく奪すると発表した。まだ手続きが残るが、はく奪は決定事項という。

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中国国防部は9人の処分について、「反腐敗闘争」の一環であり、立件審査と調査を行ったところ、規律に対する重大な違反があり、職務上の深刻な犯罪の疑いがあり、関連する金額はとりわけ巨額であり、(違反行為の)性格は極めて深刻で、極めて悪質な影響を及ぼしていることが判明したと説明した。

処分された9人の中でも、特に注目されているのは何衛東氏と苗華氏だ。何氏はこれまで中国人民解放軍の「ナンバー2」とされ、習近平中央軍事委員会主席(中国共産党総書記、国家主席)との関係が近いとみられていた。しかし、3月の両会(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)の後には、公の場に姿を見せなくなり、6月ごろまでには、すでに失脚したと見なされるようになった。

苗華

何氏は20年近くにわたり、南京軍区第31集団軍で要職を務めてきた。南京軍区の管轄区域には江蘇、浙江、上海、江西、そして台湾に面する福建が含まれた。中国は2016年に軍管区制度を変更したが、何氏は旧南京軍区の担当区域の多くを引き継いだ東部戦区の司令員(司令官)も務めた。

苗華氏は調査を受ける前には5人で構成される中央軍事委員会委員および軍事委員会政治工作部の上将主任を務めていた。中国国防部は昨年11月に苗氏を停職処分として調査を開始した。苗氏は長年、福建に駐屯する部隊で政治工作の幹部を務めており、17年8月には軍事委員会政治工作部主任に就任し、同年10月に中央軍事委員会に入った。23年に米国国防総省が発表した報告書は、習近平が福建で勤務していた時期に、苗氏が習近平と「密接な関係」を築いた可能性があると指摘した。

何氏と苗氏は、台湾関連に深くかかわる軍人と見なされてきた。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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