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14日、界面新聞は成都で起きたシャオミの電気自動車(EV)の死亡事故で、衝突後にドアの電子ロックが解除されていたかに注目が集まっていると伝えた。
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2025年10月14日、中国メディアの界面新聞は、13日未明に四川省成都で起きたシャオミの電気自動車(EV)「SU7 Ultra」の死亡事故で、衝突後に事故車両のドアの電子ロックが解除されていたかに注目が集まっていることを報じた。
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記事は初めに、成都で発生したSU7 Ultraの事故について、「成都市公安局交通管理局やシャオミの公式発表などによると、事故車両は高速走行中に中央分離帯に衝突し、直後に炎上した。通りがかりの人々が救助のためにドアを蹴るなどしたが、開けることはできなかった。ドアが開いたのは到着した消防隊が工具を使用してドアを破壊した後だという。車体は激しく燃え、外観に大きな変形はなかったが、ドアは電子ロックがかかったままだったとの証言もある。衝突後に車のドアのロックが解除されていたかは明らかになっていない」と紹介した。
現行の安全規定では、自動車が衝突事故を起こした後、最低でもドア1枚を開けることができる状態になることが求められている。26年7月1日施行の新しい規定でも衝突後のドアはロックが解除された状態でなければならないと明記されているが、これらの安全基準のテストの速度は時速約50キロに限定されている。成都の事故の衝突時の速度はこの基準をはるかに超えていたという。
シャオミSU7については、今年3月に安徽省銅陵市でも同様の死亡事故が発生し、3人が亡くなっている。SU7 Ultraを含め、市場で販売されている大部分の新エネ車が採用する電子ロックシステムは、衝突事故の衝撃があまりにも大きすぎる場合、車両全体の電源が完全に遮断されたり、中央制御ユニットや車体コントロールモジュール、通信システムなどが損傷し、ドアロックの解除信号が正常に発出されず、ドアが開かなくなる可能性がある。SU7のドアには手動の緊急レバーがあり、停電時でも内側からドアを開けることは可能だが、車内にいる人が意識を保ち身体を動かせる状態にあることが前提となるため、外部から救助するには、窓を割るか、ドアハンドルを操作するしかないという。
記事は「電子ロックの安全上のリスクを踏まえて、当局は昨年9月の中国工業情報化部の『自動車ドアハンドル安全技術要求』の国家標準案など、より厳格な技術基準の策定に着手している。新基準では各ドアの外側ハンドルに必ず機械的なバックアップ機能を設け、電源が遮断されても外部から工具を使わずにドアを開けることができるようにすることが義務付けられているという。これにより、近年流行した『完全埋め込み式ドアハンドル』に代わって『半埋め込み式ドアハンドル』が業界の主流になるとみられている。完全式には空気抵抗を下げたり、航続距離を延ばすといった性能面のメリットはなく、ドア構造の再設計や車体用金型の再開発が必要になるとしても、この技術的変更による自動車メーカーのコスト負担は全体として管理可能な範囲に収まるだろう」と述べた。(翻訳・編集/原邦之)
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