韓国の済州島と中国人観光客、ネガティブな感情はどこから来るのか―独メディア

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独ドイチェ・ベレの中国語版サイトは3日、「韓国には中国人観光客へのネガティブな感情も存在する」として、人気観光地の済州島に焦点を当てた記事を掲載した。写真は済州。

独ドイチェ・ベレの中国語版サイトは3日、「韓国で最近、中国人団体観光客に対するビザ免除措置が始まったが、韓国には中国人観光客へのネガティブな感情も存在する」として、人気観光地の済州島に焦点を当てた「済州島と中国人観光客、ネガティブな感情はどこから来るのか」と題する記事を掲載した。

記事によると、中国人が済州島を訪れる外国人観光客の主力となったきっかけは、2002年FIFAワールドカップの開催前に済州島で始まった中国人に対するビザ免除措置(滞在可能日数は30日間)だ。

だが、近年、中国人観光客を巡るいくつかの論争があり、外国人専用カジノで50人余りの中国人客が抗議の声を上げて警察が100人以上を投入して秩序維持に当たった騒ぎは「中国人は島民を不安にさせる」と報じられた。記事は、「この騒ぎはディーラーのミスが引き起こした誤解。中国人3人が警備員を平手打ちして拘束されたが、けが人はおらず、物的損失もなかった」と伝えた。

また、中高年の中国人女性がチャイナドレスを着て観光地の城山日出峰で音楽を流して踊ったことで、「中国人は好き勝手に行動する」との世論が生まれた。記事は「女性らの目的などについて韓国メディアの報道には説明がなかった」として、「こうした事例は韓国メディアによる『島民感情』への増幅効果を示すものだ」と言及。「離島である済州島で、島民は外から来る人や文化にとりわけ敏感だ」と述べた上で「大勢の中国人客と人口70万人の島の社会が交わる時、ネガティブな感情はしばしば増幅される」と論じた。

記事によると、済州島を訪れる中国人観光客は在韓米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)問題やコロナ禍による「空白期」を経て、24年は外国人観光客全体の約73%を占める延べ138万人となった。また、中国人観光客の95%が個人旅行、年齢は20~30歳が中心という変化も見られ、地元観光当局の責任者は若い中国人観光客のマナーの良さも指摘する。

一方、中国人観光客に関する済州島での論争は主に「交通やごみ問題などの軽微なルール違反」「カジノに関連した暴力、誘拐などの重い犯罪」「不法就労」の三つに分けられ、このうち中国人不法就労者は1万人以上に上るとみられているという。

記事はまた、済州島のあるホテルを訪れたところ、シャツの裾を上げて腹が見える格好をしている中国人客がいたと言及。さらに、現地で学ぶ中国人留学生の「中国人観光客は地元の文化を尊重すべき。不適切な行為は反中感情を引き起こす恐れがある」という声や、済州島で生まれ育った大学生の「特定の観光スポットでのマナー違反は減ったが、広い範囲で偶発的に発生するようになった。中国の投資家が済州の土地を開発するのに伴い、中国人向けのスーパーマーケットや飲食店もたくさん現れた。この現象は済州島の『中国化』の傾向を生み出しているかもしれない」との声を紹介した。

記事は「中国人による土地購入が近年注目を集めている」とし、24年の資料では済州島の総面積1850平方キロのうち外国人が所有する面積は全体の1.2%だが、外国人所有面積に中国人が占める割合は45%に達したと指摘した。(翻訳・編集/野谷

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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