総設計師が語るJ-10戦闘機の性能と、中国航空産業界にとっての意味―中国メディア

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6日、中国中央テレビ(CCTV)は中国のJ-10戦闘機の総設計師が語る同機の性能について紹介する記事を掲載した。写真はJ-10。

2025年10月6日、中国中央テレビ(CCTV)は中国のJ-10戦闘機の総設計師が語る同機の性能について紹介する記事を掲載した。

記事は、中国が自主開発した高性能、多用途戦闘機として1998年3月に初飛行したJ-10が現在までに、J-10B、J-10Cなどの派生型へと発展してきたとした上で、J-10Cの総設計師である王海峰(ワン・ハイフォン)氏がその優れた性能を解説したと伝えた。

まず、J-10が独特のカナード翼を採用することで、高い安定性と操縦性を実現しており、パイロットが高速飛行時に「憂いなき操縦」が可能となったと解説。この技術はJ-20など後継機の開発の基礎にもなったとした。

また、初代J-10をベースに戦闘システムを次世代レベルにアップグレードしたJ-10Cにおける最大の改良点は兵器搭載能力の大幅な向上で、搭載可能な兵器の種類が初期の10数種類から40数種類へと増加し、対空、対地、対艦など多様な任務に対応可能となったと説明している。

さらに、J-10Cは先進的な電子システムとセンサーにより、極めて高い戦場感知能力と電子戦能力を持つとし、その中核を担うのがフェイズドアレイレーダー(AESA)であり、従来の機械式レーダー比べて目標補足速度が格段に向上したと紹介。さらに、大幅に性能が向上した電子戦システムが「こちらからは見えるが、相手からは見えない」という一方的な優位性の確立に大きく貢献しているとした。

このほか、 J-10ファミリーの中で特筆すべき存在として、18年の珠海航空ショーで世界を驚かせたJ-10B推力偏向技術実証機にも言及。国産の推力偏向エンジンを搭載し、単発機としては世界で初めて「コブラ機動」など五つの高難度機動を連続で成功させたと紹介し、この技術的ブレークスルーが後の機体開発の重要な基礎となったとの見方を示した。

記事は、1986年に始まったJ-10の開発は、中国の航空産業が「模倣」から「自主創新」へと転換する歴史的な一歩だったと総括。多くの関係者が感極まって涙を流したという98年3月23日の初飛行は、中国航空史における輝かしい一ページとして記憶されていると締めくくった。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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