日本企業、未払金を全額硬貨で支払い=裁判所で5時間かけて数え上げ―江蘇省海安県

Record China    2014年10月23日(木) 7時9分

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17日、江蘇省南通市で加工工場を営む戴さんは、未払金の支払いを求めて日本企業を提訴した。判決によって支払いを命じられた会社側は、なんと4万1000元(約71万6000円)相当の硬貨で支払いを行った。資料写真。

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2014年10月17日、江蘇省南通市海安県で加工工場を営む戴(ダイ)さんは、日本企業からの未払金を受け取るため、海安県人民法院(裁判所)に来ていた。だが、受け取り場所に指定されたホールの光景は目を疑うものだった。4万1000元(約71万6000円)が、数枚の紙幣を除いて、ほぼすべて硬貨で用意されていたのだ。現代快報が伝えた。

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その数およそ1万6100枚。裁判所は銀行の職員に手伝わせ、5時間あまりをかけて、うず高く積まれた硬貨の額面を数え上げた。

戴さんは2012年9月、知人の紹介で、日本企業からの加工業務を請け負った。昨年、その会社が南通から撤退するといううわさを聞いた戴さんは、未払金の支払いを求めて会社を訪れた。同社が戴さんに支払うべき約25万元(約436万8000円)のうち、実際に支払われたのはおよそ18万元(約314万5000円)で、7万元(約122万3000円)あまりが未払いとなっていたことが分かった。

支払いを求める戴さんに対し、会社側は戴さんが増値税の領収書を発行していなかったことを理由にこれを拒否し、争いは裁判にもつれ込んだ。海安県人民法院は、会社側に加工賃と訴訟費用の計7万5633元を支払うよう命じる判決を下した。その後、会社側は銀行口座から約3万元を支払い、残額は裁判所で支払われることとなった。ところが、運ばれてきたのはバケツいっぱいの硬貨だったのだ。

裁判所によると、指示したのは会社の代表である日本人だという。買い物で余った小銭をためているうちにこれだけの額になり、未払金の残額をこれで支払うよう指示したとのことだった。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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