極めて高度なAI性能、使い勝手を最大限に向上させて提供―ファーウェイ

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ファーウェイ・クラウドの張平安CEOとグローバルマーケティングサービスの楊友桂総裁はHUAWEI CONNECT 2025で、AI関連の同社の取り組みについて説明した。写真は楊総裁。

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華為技術(ファーウェイ)は18日から20日にかけて、上海万博展覧館と上海万博センターを会場として、第10回ファーウェイ全連接大会(HUAWEI CONNECT 2025)を開催した。同イベントでは、同社取締役会常務役員であるファーウェイ・クラウドの張平安最高経営責任者(CEO)とファーウェイ上級副総裁であるファーウェイ・クラウド・グローバルマーケティングサービスの楊友桂総裁が人工知能(AI)関連の同社の取り組みやAIの最大限の活用を求める企業などへの協力の状況を説明した。

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ファーウェイ・クラウドの張CEOは同大会の基調講演でAIクラウドサービス、AI大規模モデル、さらに具象知能、AIエージェントなどの分野におけるファーウェイ・クラウドの技術革新と実践事例を紹介した。具象知能とAIエージェントファーウェイが強く提唱する概念で、それぞれ「抽象的なAI技術を具体的な業務シナリオに落とし込んだ知能化の形態」「単なるチャットボットや推論モデルではなく、複雑な業務フローを自律的に理解、計画、実行できる『役割を持ったAIシステム』」を指す。

ファーウェイは、顧客が複雑なAIインフラやモデル構築の工程に関与することなく、最終的なAIの計算結果(推論結果)を直接取得できるサービスモデルをAIの「トークンサービス(Token Service)」と呼んで推進している。張CEOはトークンサービスについて、ユーザーが複雑な基盤技術にタッチせずに最終的なAI計算結果を直接受け取ることを可能にする、最も効率的な推論計算力の活用方法と説明した。

張CEOは会場で、ファーウェイが開発した、特にAI推論に特化した次世代AIインフラアーキテクチャーのクラウドマトリックス384(CloudMatrix384)によるAI Token推論サービスの全面的な立ち上げを発表し、優れた性能、良質なサービス、高い品質によって顧客に貢献すると表明した。

張CEO

クラウドマトリックス384の特徴としてはまず「リソースの全面プール化」がある。すなわち、計算力や記憶部分に関するハードの部分をそれぞれひとまとめの大きな「プール」のようにまとめて管理することで、必要な場合に必要な部分だけを柔軟に使えるようにしたもので、無駄がなくなり効率が向上した。

また計算、ストレージ(記憶)、AI思考を担当するシステムを分離することで、指示を「直列的(順番に一つずつ)」に扱うのでなく、「分散並列型(複数の指示を同時進行)」で扱うようにしたことで、システム全体の推論性能が大幅に向上した。クラウドマトリックス384はさまざまなAI推論シナリオにおける平均的な単カード性能で、米国当局が中国向けの提供を認めているエヌビディア(NVIDIA)のAI推論用GPU製品のH20の3-4倍に達するという。

張CEOはまた、ファーウェイ・クラウドはAIおよび計算力産業により多くのリソースを投入し、あらゆる業界のアプリケーションがファーウェイ・クラウドの「肥えた黒い土壌」でより容易かつ優れた形で成長できるようにしていくと強調した。同社の昇騰(Ascend、アセンド)AIクラウドサービスの顧客数は昨年の321社から今年には1805社にまで増加したという。

張CEOはさらに、ファーウェイ・クラウドは今後も盤古(Pangu、パングー)AI大規模モデルへの投資を強化するなどで、各産業の顧客が自らのAI大規模モデルを構築できるよう支援し、インテリジェント化を加速させていくと表明し、盤古大規模AIモデルはすでに30以上の業界の500以上のシーンに投入されており、各業界の再構築を促していると説明した。

ファーウェイ・クラウドのグローバルマーケティングサービス部門の楊総裁は同大会のテーマ講演で、ファーウェイ・クラウドは、デジタル・インテリジェンスが変革に伴う複雑な課題に直面する中で中核的な地位を堅持し、世界の顧客に対して「グローバルネットワークとデジタル・インテリジェンスの二重エンジン」による全方位支援体制を構築していると強調した。

具体的な取り組みとしてはまず、顧客が世界各地に設置したデータセンターや計算設備を利用して、必要なときに必要なだけネットワークを通じてその能力を使えるようにした。また、顧客が持つ大量のデータを整理加工して、役立つ情報に変えて活用できるようにしている。

また、AI開発に必要なツールをすべてそろえたサービスにより、顧客が高度な技術なしにAIを利用するサービスやアプリを作ることを支援している。さらに、他の顧客が成功した方法やノウハウの情報をファーウェイ・クラウドが集積して提供することで、これから着手する顧客も、AI関連をスムーズに導入できるようにしたという。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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