中国で物議の「調理済み食品」、日本人はすでに50年も食べてきた―中国ネット

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16日、調理済み食品の安全性に対する懸念が渦巻いている中国のネット上で、「日本人は50年も調理済み食品を食べている」という文章が注目を集めた。

2025年9月16日、調理済み食品の安全性に対する懸念が渦巻いている中国のネット上で、「日本人は50年も調理済み食品を食べている」という文章が注目を集めた。

約25万人のフォロワーを持つ中国のSNS微博アカウント「白夜菌Dream」氏は16日、「日本人は調理済み食品を50年間も食べ続けている」という書き込みを行った。

書き込みは、「日本ではすでに完成された産業チェーンが形成されている。日本人はほぼ毎日、調理済み食品を口にしている」と紹介。その典型例はラーメンであり、麺、チャーシュー、メンマ、味付け卵、スープの素まで、すべて工場で加工、包装されたものが厨房に運ばれ、料理人は麺をゆでて具材を並べるだけで完成させることができるのだと説明した。

また、日本のスーパーマーケットでも惣菜コーナーとして調理済み食品が大量に販売されており、寿司、牛丼、餃子、唐揚げ、漬物、カレー、サラダ、コロッケ、さつま揚げ、生春巻きなど種類が非常に豊富であることを伝えた。

さらに、日本が調味料大国であり、日本人が発明したうま味調味料のほか、カレー粉、麻婆豆腐の素、おでんの素、ゆず酢、味覇、すき焼きのタレなど、多種多様な合わせ調味料が存在するとも紹介。これらの合わせ調味料や、スーパーなどの弁当・惣菜の充実により、日本ではシンプルかつ簡便に食卓が完成する、との認識を示している。

書き込みの背景には、中国で外食や持ち帰り・デリバリーのチェーン店舗拡大に伴う「調理済み食品」が急増する一方で、「調理済み食品」の製造に関する明確な国や業界レベルの基準が存在せず、安全性が担保されていないことがある。先日も、ある大型外食チェーン店が「店舗で作っている」と称しながら実は調理済み食品を利用していたことが発覚するトラブルがあり、市民だけでなく業界関係者の間でも調理済み食品を「隠すべきこと」と認識する後ろめたさがあることが露呈した。

今回の書き込みについて、中国のネットユーザーの多くは「日本をお手本にせよという内容」と捉えて強い反発を示した。「いつからわれわれは日本を基準にするようになったのだ」「そもそも、なぜ日本に学ばなきゃいけないのか」「洗脳はやめろ」「日本人が食べている。それがどうした」といったコメントが寄せられている。

また、調理済み食品問題の焦点に関する議論も見られ「調理済み食品の存在が問題なのではなく、消費者の知る権利が保証されていないことが問題」「情報が不透明な調理済み食品に反対をしているだけ」という意見も。「高い料金を支払うレストランで、低コストの調理済み食品をこっそり出すという欺瞞(ぎまん)的行為こそが不満の元」とするユーザーもいた。

さらに、「中国人は5000年間調理済み食品を食べてこなかった」など、豊かな食文化を持つ中国には調理済み食品は不要であり、その普及は文化への侵略と捉える人もいた。一方で、工業化社会において食品が工業化するのは自然な流れという意見も少数ながらあった。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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