拡大
8日、香港メディア・香港01は、中国の家庭用掃除ロボットが世界市場を席巻していると報じた。
2025年9月8日、香港メディア・香港01は、中国の家庭用掃除ロボットが世界市場を席巻していると報じた。
記事は、国内の旺盛なニーズに支えられて中国の家庭用ロボットブランドが急速に成長し、今や世界市場で優位に立っていると紹介。ITコンサルティング企業のIDCによると今年1〜6月の世界のロボット掃除機出荷台数は前年同期比16.5%増の1126万3000台となり、世界シェア上位5社のうち4社を中国ブランドが占めたことが明らかになったと伝えた。
そして、シェアランキングは石頭科技(20.7%)、次いで科沃斯(13.9%)、追覓(12.3%)、小米(10.1%)と続き、非中国ブランドで上位に入ったのはiRobot(7.9%)のみだったと指摘。中国の主要ブランドだけで世界シェアの57%を獲得しており、中小メーカーを含めるとその割合はさらに高くなるとした。
一方で、02年に初のロボット掃除機を発売し、12年には世界シェアが80%を超えるなど、業界の「始祖」と見なされた米国ブランドのiRobotはここ数年中国企業との競争で劣勢となり、22年には経営難からアマゾンへの身売りを模索したが失敗に終わり、株価も最高時の197ドルから3ドル程度にまで大きく下がったと紹介。「始祖」の衰退を尻目に、中国ブランドは製品性能とユーザー体験を武器にシェアを拡大し続けていると評した。
記事はまた、家庭用ロボット市場がロボット掃除機からさらに拡大しつつあるとし、庭付きの住宅が多い欧米やオーストラリアでは芝刈りロボットが急成長しており、24年に約22億ドル(約3200億円)だった世界市場規模は今後年率約11.5%のペースで増加し、29年には39億ドル(約5700億円)に達する見込みだと紹介。中国製芝刈りロボットの輸出量は昨年に前年比45%増を記録し、欧州でのシェアは32%にまで上昇したと伝えている。
さらに、世界には約2800万カ所あるという個人プールの清掃ロボットも需要が急速に伸びており、広東省深圳市に拠点を置く元鼎智能の無線プール清掃ロボットブランド「Aiper」は、アマゾンでの市場シェアが35%を超え、同カテゴリで3年連続世界一になっていると紹介した。
記事は、掃除、芝刈り、プール清掃以外にも、窓拭き、調理、介護といった分野で海外進出を続ける中国ブランドが、強固な製造業基盤と完全な産業チェーンを強みとしていると紹介。深圳には昨年末時点でロボット関連会社が7万社あり、産業チェーンの総生産額は2000億元(約4兆1000億円)を突破していると伝えた上で、一貫した生産体制によって製品の改良効率、コスト管理、他分野展開などの点で圧倒的な優位性を確保していると解説した。(編集・翻訳/川尻)
Record China
2025/9/4
Record China
2025/8/30
Record China
2025/9/8
Record China
2025/7/24
Record China
2025/9/5
Record China
2025/9/6