民間企業上位500社に見る中国経済の3大トレンド―中国メディア

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「2025中国民間企業上位500社」を見ると、中国の民間企業は引き続き力強く、優れた、大きな存在へと成長し、複雑な情勢下でも活力と強靭性を示した。写真は上海。

ランクイン企業の年間売上高は総額270億元(約5400億円)という新たな段階に達し、研究開発(R&D)費は総額1兆元(約20兆円)の大台を突破。先ごろ発表された「2025中国民間企業上位500社」を見ると、中国の民間企業は引き続き力強く、優れた、大きな存在へと成長し、複雑な情勢下でも活力と強靭性を示した。

民間経済の基盤がより盤石に

上位500社が公表されるや否や、ランクインのための「ボーダーライン」が注目を集めた。「中国民間企業上位500社」は2011年(2010年の経営データを基に集計)に全国工商業連合会が初めて発表して以来、その「ボーダーライン」は当初の50億元から今年(2024年のデータに基づく)の270億元超へと上昇し続けている。売上高のハードルが高くなっているだけでなく、資産規模も拡大基調を呈しており、2024年の民間企業上位500社の総資産額は、2010年時の約9倍にあたる51兆1500億元に達した。

その背景にあるのは、より盤石になった民間経済の基盤が、中国経済の規模の着実な拡大、発展力の持続的な強化を後押ししていることだ。

ランクイン企業の「新」の割合が上昇

ランキングにおける各業種の企業の順位変動は、産業の最前線や発展の動向を読み取るための「風向計」となる。新エネルギー車(完成車)事業に携わる複数の企業が急速に売上を伸ばし、順位を大幅に上げたほか、新素材、新エネルギー、新世代情報技術といった分野でも「新顔」が複数ランクインした。今年の民間企業上位500社全体における顕著な変化は、戦略的新興産業企業の割合が大幅に高まったことだ。

イノベーション主導による成果創出の加速

イノベーションによって突破口を開く民間企業がますます増えている。データによれば、2024年には民間企業上位500社の研究開発(R&D)経費は平均2.77%に達し、累計1兆元超のR&D経費が投じられ、100万人以上が研究開発に取り組んでいる。

小米(シャオミ)は、過去5年間で1000億元超をR&Dに投じ、激しい競争が繰り広げられる自動車市場で頭角を現した。寧徳時代(CATL)は、超急速充電電池などの先端技術でブレークスルーを遂げ続け、産業チェーン全体の成長をけん引した。騰訊(テンセント)は、人工知能(AI)の基盤モデル分野に的確な投資を行い、金融や医療などの分野で産業用基盤モデルの実装を他社と競っている。このように、長期的視点に基づくイノベーション戦略と孤独に耐えて蓄積を続ける姿勢を堅持し、企業の長期的発展を支える強固な競争優位を築く民間企業には、中国経済が「新たな質」へと成長し、活力を高めていく姿が映し出されている。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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