Record China 2014年10月17日(金) 11時48分
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16日、広州市水務局(水道局に相当)が、デング熱を媒介する蚊の駆除のため、幼虫のボウフラを餌とする魚を放流することを決定した。このことが生態系の破壊につながるのではないかとの懸念を呼んでいる。写真は採集された蚊からデングウイルスが検出された新宿御苑。
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2014年10月16日、広州市水務局(水道局に相当)が、デング熱を媒介する蚊の駆除のため、幼虫のボウフラを餌とする魚を放流することを決定した。このことが生態系の破壊につながるのではないかとの懸念を呼んでいる。澎湃新聞が伝えた。
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「食蚊魚」と呼ばれるこの魚は外来種として知られるが、水務局側は「魚はすでに数十年間にわたって生態系内に生息しているため、侵入種にはあたらず、適切な量の放流は影響を及ぼさない」と説明している。
食蚊魚は1924年にフィリピンから持ち込まれ、杭州の西湖に放流された。その後次第に生息地を拡大させ、現在では長江以南の各地で目にすることができる。広州を始めとする珠江デルタ地帯では、河川や湖、池などに大量に生息しており、スッポンや熱帯魚養殖の飼料としても利用されている。
水務局によると、成魚の体長は4〜6センチで、水中の昆虫を主な餌としている。適切な水温下では、蚊の幼虫であるボウフラを一日に40〜100匹捕食し、200匹を超えることもあるという。すでに広州では2006年に公園の池などに放流した実績がある。
魚類の研究に携わる広州大学・生命科学院の易祖盛(イー・ズーション)副教授は、放流のリスクが取りざたされていることについて「どう評価するべきかわからないが、地域をよく見きわめ、コントロール可能な閉鎖性の水域に放流し、放流数にも注意を払う必要がある」と述べた。
具体的には173万平方メートルの水域に2792万匹が放流されると報じられているが、水務局関係者は「具体的な数字は統計を取っているところである」とコメントしている。(翻訳・編集/岡本悠馬)
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