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中国メディアの上観新聞は12日、「中国卓球はなぜ『女高男低』になったのか」との記事を掲載した。写真はWTT微博公式アカウントより。
中国メディアの上観新聞は12日、「中国卓球はなぜ『女高男低』になったのか」との記事を掲載した。
同記事は11日に閉幕したWTTチャンピオンズ横浜の結果を振り返った。まず女子シングルスではベスト4がすべて中国選手で占められるなど、相変わらず圧倒的な強さが示されたと言及。「中国女子チームは長期にわたり世界卓球界を支配してきた。世界選手権、五輪、ワールドカップなどで団体・シングルスともに数多くのタイトルを獲得しており、今回のWTTチャンピオンズでの活躍は長年の積み重ねの成果だ」と強調した。
一方で、男子シングルスについては「女子とは対照的な結果だった」と総評。「決勝では、王楚欽(ワン・チューチン)が対戦成績12勝2敗と大きく勝ち越し、先日には4-0で完勝していた張本智和に敗れた。メディカルタイムアウトをめぐる議論はあったものの、張本の戦術遂行力とホームでの心理的優位が勝因だった」と説明した。
その上で、「今大会で中国男子にはいくつかの課題が浮き彫りになった」とし、「一つは若手選手が安定性を欠いたこと。林詩棟(リン・シードン)、陳垣宇(チェン・ユエンユー)らは早期に敗退し、大舞台での経験、メンタル面の強化が必要であることが明らかになった。もう一つは張本ら外国勢への戦術対応面での課題だ。張本は戦術の切り替えとホームの利を生かし、王楚欽のプレーを制限した。張本は試合中にテンポを変え、速い連携やフォア攻撃を多用して王楚欽のリズムを崩したが、中国のコーチ陣は有効な対応策を見出せなかった」と指摘した。
また、「近年の国際大会でも、中国男子は重要な試合での敗戦が目立つ」とも言及。「今年のITTFワールドカップマカオでは林詩棟がカルデラノ(ブラジル)に決勝で1-4で敗れ、2017年以来、初めて3大大会のタイトルを失った。ドーハで行われた世界選手権では50年ぶりに男子ダブルスで4強入りを逃した。これらの結果は、中国男子チームの外国勢に対する優位が縮小していることを示している」と評した。
記事は、8月14~24日にヨーロッパスマッシュ(スウェーデン)が行われることに触れ、「女子チームにとっては横浜でのベスト4独占は栄誉の継続であり、新たな挑戦の始まりでもある。孫穎莎(スン・インシャー)、王曼昱(ワン・マンユー)らは今後の練習でさらなる強化を図り、石洵瑶(シー・シュンヤオ)や蒯曼(クアイ・マン)ら新世代の台頭によって、チームはより厚みを増すだろう。彼女たちはスウェーデンでも『国内選手との対戦で鍛え、海外選手との対戦では必勝』という強さを維持することが期待される」とした。
一方、男子チームについては「横浜での教訓を胸に新たな旅に出る」とし、「王楚欽は過密日程のため同大会は欠場する。そのため林詩棟、梁靖昆(リアン・ジンクン)、向鵬(シアン・ポン)らが男子シングルスの重責を担い、張本やカルデラノらに立ち向かう。男子チームは課題を直視し、迅速に改善を進め、技術革新、戦術策定、メンタル強化に注力してこそ、ヨーロッパの舞台で再び自らの実力を証明できるだろう」と結んだ。(翻訳・編集/北田)
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