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6日、台湾メディア・自由時報は、中国高速鉄道の総延長が間もなく5万キロを突破する一方で、累積債務が6兆元を超えていると報じた。
2025年8月6日、台湾メディア・自由時報は、中国高速鉄道の総延長が間もなく5万キロを突破する一方で、累積債務が6兆元(約120兆円)を超えていると報じた。
記事は、世界で最も長い高速鉄道ネットワークである中国高速鉄道の総延長が昨年末で4万8000キロを超え、ドイツや日本、英国の鉄道の合計を上回ったと紹介。今年もさらに建設を進め、年末までに5万キロに到達させる目標を立てていると伝えた。
一方で、高速鉄道網は巨額の債務を抱えており、主要運営事業者である国家鉄路集団の負債額が昨年末時点で6兆2000億元(約124兆円)に上ると指摘。同時期の利益額は39億元(約780億円)で、収益性の低い状態が続いているとした上で、中国のシンクタンク安邦諮詢の趙至江(ジャオ・ジージアン)研究員が「これほどの規模の債務リスクは無視できず、巨額の維持管理費も将来の負担になる」と警告していることを紹介した。
また、北京交通大学経済管理学院の趙堅(ジャオ・ジエン)教授も「中央政府が定めた基準に照らせば、そもそも建設すべきでない高速鉄道路線がたくさんある。製造大国として中国は貨物輸送能力、特にコモディティー商品の輸送能力を高める必要があるのに、時速300キロの高速鉄道は貨物の輸送に適さず、人しか乗せることができない」と指摘したことを伝えた。
記事は、膨大な債務や専門家からの指摘が出ている状況でも、国家鉄路集団が2035年までに高速鉄道の総延長を7万キロにまで拡大し、人口50万人以上の都市をすべてカバーする目標を立てていることを紹介した。(編集・翻訳/川尻)
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