韓国のヒョンデとキア、欧州における中国EVの成長に乗じてシェア奪取目指す―英メディア

Record Korea    2025年7月4日(金) 6時0分

拡大

英フィナンシャル・タイムズは、韓国自動車メーカーのヒョンデとその姉妹ブランドのキアが欧州における中国の電気自動車(EV)の成長に乗じて欧米や日本のライバル企業から市場シェア奪取を目指していると報じた。

中国メディアの観察者網は2日、韓国自動車メーカーのヒョンデとその姉妹ブランドのキアが欧州における中国の電気自動車(EV)の成長に乗じて欧米や日本のライバル企業から市場シェア奪取を目指しているとする英フィナンシャル・タイムズ(FT)の記事を紹介した。

記事によると、ヒョンデの欧州事業の新責任者であるXavier Martinet氏はFTのインタビューに応じ、米国で達成した事業拡大を再現するため、欧州に第3工場を建設する意向があると述べた。

Martinet氏は「EV所有者の多くは以前に比べてブランドを代える準備ができている。中国企業の急成長は、われわれにとってプレッシャーになるどころか、むしろ恩恵を与えることになるかもしれない」と語った。

欧州自動車工業会(ACEA)によると、今年1〜5月のヒョンデとキアの新規登録台数は前年同期比3.5%減少した。Martinet氏は、ヒョンデが欧州での市場シェア拡大に成功した場合、チェコとトルコでの製造拠点の拡大を検討するとし、欧州向けの車を設計し、欧州で製造し、欧州で販売するという方向性を継続していく考えを示した。

ヒョンデとキアは、米国で、特にEV販売において市場をリードするブランドの一つとなっている。米国におけるEV販売において、2023年と24年はテスラに次ぐ2位だったが、25年第1四半期(1〜3月)はゼネラルモーターズに抜かれた。

今年3月には米ジョージア州で76億ドル(約1兆868億円)を投じた年間最大50万台の生産能力を誇るEV工場が完成した。

EV市場調査を専門とするドイツのシュミット・オートモーティブ・リサーチによると、今年1〜4月の欧州EV市場におけるシェアは、ヒョンデとキアが8.4%で、フォルクスワーゲンが28%、BMWが10%、テスラが7.9%だ。

ヒョンデは、2万5000ユーロ(約422万5000円)未満の価格の小型EV「インスター」や3列シート電気SUV「アイオニック9」など一連の新製品投入により、今年の欧州におけるEV販売台数を倍増させたいと表明している。

この韓国のグループは、中国ブランドの欧州進出を好機と捉えている一方で、BYDやCheryをはじめとする中国ブランドの脅威が高まっていることも認識している。BYD1社だけでも欧州EV市場におけるシェアはすでに3.1%に達している。

Martinet氏は「挑戦者と戦うには、可能な限り最高のレベルにまでゲームを引き上げなければならない」と語る。同グループは米国と欧州だけでなく、インドや中東、東南アジアの市場もターゲットとしている。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

noteに華流エンタメ情報を配信中!詳しくはこちら


   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携