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中国のポータルサイト・捜狐に6月30日、「大藤沙月が石洵瑶を逆転して優勝、これはどんなシグナルなのか?」との記事が掲載された。
中国のポータルサイト・捜狐に6月30日、「大藤沙月が石洵瑶(シー・シュンヤオ)を逆転して優勝、これはどんなシグナルなのか?」との記事が掲載された。
同月29日に行われた卓球のWTTコンテンダーザグレブ2025女子シングルス決勝で、世界ランキング8位の大藤は同15位の中国の石と対戦。一度はリードを奪われるもゲームカウント4-2(9-11/11-8/8-11/11-4/11-8/11-5)で勝利した。大藤は2回戦から決勝まで、中国選手に4連勝して優勝を決めた。
記事はまずこの試合について、ネットユーザーから「石洵瑶の攻撃は派手に見えるが、ミスが多すぎる」「石洵瑶のプレースタイルは単調で安定感に欠け、変化にも乏しい」「メンタルが課題。逆転を許したのはメンタルの差が大きい」「とはいえ決勝まで勝ち上がったのは立派。今後の成長に期待」「大藤沙月は下から這い上がってきた選手。パリ五輪では強化選手でもなかったが、それでも強い」「大藤のバックハンドは超一流。スピードと爆発力が優れている」「大藤沙月こそ日本女子の実力を象徴する選手。張本美和より上」といった声が上がっていることを紹介した。
その上で、「石はリードしている時に戦術が固定化し、サーブに対する弱さが露呈。重要なポイントでは思い切った変化を付けることができず、心理的なプレッシャーにより技術にほころびができた」と分析。「石は中国代表のセカンドチームの主力であるが、彼女らには共通の問題がある。それは自信が足りないことだ。地域で最強と言われる選手でもこうなのだ。自信がなければプレーにも思い切りが欠ける。実力自体はとっくに備わっているのに、長年の環境がそうした性格を形作ってしまった」と指摘した。
一方で、大藤については「試合を通じてアグレッシブで、石のミドルの弱点を集中的に攻めた」と評価。「試合全体を通じて常に高い闘志と集中力を保っていた。彼女の打球のパワーとスピード、コントロールは非常に対応しづらいものだった。サーブも多彩で、相手のリズムをうまく崩していた。何度も要所で得点を重ね、強いメンタルを発揮し、優勝にふさわしい選手だった。大藤は今や安定性、正確性、パワーを兼ね備えている上、知的な試合運びができる、見習うべき存在だ」と絶賛した。
記事は、「張本美和も含め、日本の若手選手は相手と真っ向勝負の実戦を経験することで逆境を跳ね返す力を磨き、中国チームにプレッシャーを与えている」と指摘。「中国の若手選手も勝って当たり前の重圧から解放され、『技術を磨く』訓練から『勝負どころを制する』訓練へと移行しなければ、『内戦王(国内でだけ強い選手)』のレッテルを剥がすことはできない。未来を見据えるなら若手に負けてもいい環境を与えることこそが、主導権を取り戻す道である」と論じた。(翻訳・編集/北田)
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