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11日から13日にかけて開催された第18回(2025年)国際太陽発電光・スマートエネルギー&蓄電池技術・設備(上海)大会(写真)で、ファーウェイの子会社であるHDPの成果が注目された
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11日から13日にかけて開催された第18回(2025年)国際太陽発電光・スマートエネルギー&蓄電池技術・設備(上海)大会で、華為技術(ファーウェイ)の子会社である華為数字能源(ファーウェイデジタルパワー=HDP)の過去10年余りにわたる蓄積による成果が注目された。HDPは同大会で「蓄電技術卓越賞」「ギガワット級金賞」「テラワット級ダイヤモンド頌の3賞を受賞した。
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太陽光発電など再生可能エネルギー、あるいは新エネルギー分野では「二つの割合の向上」が進行している。すなわち、エネルギー生産量全体における「新エネルギーの割合の向上」と、発電の不安定さに対応して電力網全体の安定を維持する「電子制御の重要性の割合の向上」だ。HDPは過去10年以上にわたり、これらの技術で革新を続け、業界の高品質な発展をけん引し、未来志向の新たな電力システムを構築してきた。
太陽光発電の分野では、しばらく前からストリング型アーキテクチャー、より高度なデジタル化、グリッド形成技術などが重視されてきた。ストリング型アーキテクチャーとは、太陽光パネルを直列に接続したストリング(ひも)ごとに、それぞれでインバーターという装置を経由して電力網に電流を送り込む方式で、それまでのごく限られた数のインバーターしか使わない集中型インバーター方式と比べて、電力を安定して供給でき一部のインバーターに不具合が発生しても、システム全体としては電力供給を維持できるなどの利点がある。一方で、ストリング型アーキテクチャーという分散型システムを円滑に運用するには高度な制御技術が必要だ。
また、グリッド形成技術とは、再生可能エネルギーが接続される電力系統の安定性を保つための技術だ。この技術が重要なのは、太陽光発電施設側に対して、周波数や電圧を自律的に調整して電力網全体の安定を乱さない能力を持つことが求められるからだ。HDPはこのような高度な技術力を必要とする分野でも実績を積み重ねてきた。
大会でHDPが紹介した次世代クリーンエネルギー大規模基地のソリューションであるFusionSolar9.0では、投資効率の向上、電力網の強化、安全性と信頼性の向上といった観点から、最新のグリッド形成型ストリング式インバーターを初めて投入した。さらに、砂漠や荒野などでの大規模基地の実景モデルを用い、人工知能(AI)デジタル技術によって発電所の設計、建設、保守、運用の全ライフサイクルを自動運転化する太陽光発電デジタルソリューションを登場させた。
大会では、ファーウェイのスマートストリング型グリッド形成蓄電が技術と商業価値の両面で、世界をリードする地位にあることが示された。ファーウェイの蓄電プラットフォームでは、電池パック単位での熱暴走を拡散させない構造を実現し、業界で初めて最高の安全等級認証を取得した。また、厳格な耐火試験により最終的な安全を保障し、一方では電力網側にストリング型の二重構造を採用して電力の乱れに対応する。
HDPが大会で披露した産業向けの発電、電力網、電力使用、蓄電を統合したソリューションでは、世界各地の優れた実践事例を通して安全性の確保、品質重視、高い収益性と柔軟な応用という価値を創出していることが示された。特に注目されたのは、SUN2000-150K大容量インバーターや世界初の風冷・液冷統合型スマート冷却商業用蓄電LUNA2000-215シリーズなどだった。
ファーウェイは家庭用の太陽光発電システムも供給している。考え方は産業向けの各種システムと同様で、グリーン技術、運用効率、スマート制御、そして高い信頼性を融合した安全なグリーンエネルギーの利用を実現することだ。大会では、そのために構築された発電、蓄電、電力使用、クラウドなども利用して電力網との協調を実現する、太陽光発電利用の家庭向けワンストップ型ソリューションが紹介された。(翻訳・編集/如月隼人)
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