ノーベル平和賞まもなく発表、日本の憲法9条が有力候補―中国メディア

Record China    2014年10月10日(金) 17時2分

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10日、ノーベル平和賞の受賞者がノルウェーで発表される。今年推薦を受けたのは、史上最多の計278候補。資料写真。

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2014年10月10日、ノーベル平和賞の受賞者がノルウェーで発表される。今年推薦を受けたのは、史上最多の計278候補。戦争の中で平和を呼びかけ、貧困問題に取り組んできたフランシスコ・ローマ法王、米英情報機関による極秘の情報収集活動を暴露したエドワード・スノーデン氏、プーチン政権に批判的な報道を行った露ノバヤ・ガゼタ紙、憲法9条を固守する日本国民などが、西側メディアによる受賞者予想の有力候補に挙がっている。どれも受賞するだけの理由があるが、完全に条件を備えているとは言えない。憲法9条を推薦した日本の市民団体「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会は記者会見を開き、ノーベル平和賞の発表を見届けるとした。同委員会事務局の岡田えり子さんは、「受賞できるかどうかよりも、多くの人がこの貴重な平和憲法を守ることが重要」と述べた。環球時報が伝えた。

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米ワシントン・ポスト紙の9日の報道によると、ノルウェーのノーベル委員会は現地時間10日午前11時に今年のノーベル平和賞受賞者を発表する。

2012年と2013年、ノーベル平和賞はそれぞれ欧州連合、化学兵器禁止機関という団体に授与された。これを受け、今年は憲法9条が受賞するという予測が高まっている。憲法9条の主な内容は、日本が「国権の発動たる戦争、武力による威嚇、武力の行使」を放棄するというものだ。ワシントン・ポスト紙は、「戦争の絶えない今の世界において、平和は非常に貴重なもの。ノルウェーのオスロ国際平和研究所のハルプビケン所長も憲法9条の受賞を支持している」と報じ、ハルプビケン所長の言葉として「日本国民の多くはこの非侵略の誓いが、1946年以来、戦争を避けることができた大きな理由だとみている」と伝えた。

上述の委員会が憲法9条をノーベル平和賞候補に推薦したことが、今回ノミネートに至った大きな力となった。岡田えり子さんは9日、「憲法9条が最有力候補となったということは、日本の平和憲法の卓越性が世界から認められたということ。とても勇気付けられる」と語った。

憲法9条にノーベル平和賞をとのアイデアは、日本の主婦・鷹巣直美さんが思いついたもので、昨年秋より、ネットでの署名集め及び大学教授などの推薦人の協力を通じ、ノミネートにこぎつけた。9日夜の時点で、同委員会には、世界から41万を超える署名が寄せられている。岡田さんは、「日本政府に、憲法を守ろうとする市民の力を感じて欲しい。より多くの人に平和憲法を守って欲しい」としている。

ノーベル賞は個人もしくは団体にしか授与されないため、同会は受賞者を「日本国民」としている。もし受賞した場合、誰を代表にするかと言う質問に、岡田さんは「もしノーベル委員会が安倍首相を代表者として指定したならば、まずは集団的自衛権の行使容認を撤回し、改憲を行わないことを保証しなければいけない」と指摘、さらに「もし今回受賞を逃したとしても、引き続き平和憲法の宣伝に力を入れて行く」としている。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/武藤)

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