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17日、仏RFIは、世界の海洋レアアース資源開発における中国の動きについて注目する記事を掲載した。
2025年6月17日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、世界の海洋レアアース資源開発における中国の動きについて注目する記事を掲載した。
記事は、深海底には、電池や太陽光パネル、風力タービン製造に不可欠なコバルト、ニッケル、銅などのレアメタルが豊富に眠っており、世界各国がその資源に注目しており、中でも中国が世界の海洋レアアース資源開発において主導権を握る可能性が高いと見られていることを伝えた。
そして、中国が現時点で国際海底管理局(ISA)から世界最多の5件の海底探査契約を獲得しており、さらに太平洋諸国とも協定を結んでいると紹介。これは世界に先んじた海底資源採掘開始を狙っているのではなく、将来的に中核的な地位を占めることを目指す「慎重かつ熟慮された戦略」と分析されており、その根底には「原材料市場の支配を維持する」という地政学的理由があると見られていることを報じた。
また、技術的に見て中国は必ずしも最先端ではないものの、それを補うに余りある強力な産業基盤と国の強力な支援があると指摘。特に他国が見落としがちな大きな強みとして、レアアース精錬の加工技術を政府が既に掌握している点を挙げている。
一方、世界の流れを見ると海底資源の商業開発が始まるにはまだ数年かかる可能性があり、生態系への理解を深めるため少なくとも10年間の採掘停止を求める声も上がっていると紹介。フランスのマクロン大統領も採掘停止を支持しており、このような国際的な動向は、中国の戦略にも影響を与える可能性があるとした。
記事は、中国は世界で最初に海底のレアアース資源探査を開始する国にならない可能性があるものの、世界で最も探査に向けた準備が整っており、最終的に海底資源の獲得競争において主要なプレーヤーとなるだろうと結んでいる。(編集・翻訳/川尻)
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