中国のSNS・小紅書（RED）に15日、日本の新幹線に乗車した時に目撃した光景についてつづった文章が掲載された。

投稿者の女性は、東京駅で乗り換えて新幹線に乗った。女性の席は窓側で、しばらく外の景色を眺めていたが次第に少し飽きてきたため、視線を車内の方に向けた。すると、斜め前には「あどけない顔をした小さな男の子」が座っていた。見たところ5～6歳くらいで、隣には父親と思しき男性が座っていたという。

しかし、しばらくすると車掌さんがやって来て男の子に話しかけた。車掌さんは「ここでちゃんと座っててね……後でまた来るから……トイレに行きたくない？」といった内容を話していたといい、女性はこの時初めて、男の子が1人で新幹線に乗って移動しているということに気付いたという。

女性によると、隣に座った男性や通路を挟んだ席にいた女性が、男の子にお菓子や飲み物を勧めるなどして面倒を見ていた。しばらくすると車掌さんがまたやってきて、男の子と何やら会話をした後、デッキに出てトイレに連れて行った。帰ってくると、男の子は何度かあくびをして、そのうちに眠りに落ちたという。

女性は「いつもはずっとスマホをいじっているはずの私だけど、なぜか今日は目の前の光景に見入っていた。この温かい場面の数々が、私の心を癒してくれた。この世の中の優しさやぬくもりを感じさせてくれた」とつづった。女性が途中駅で降りる際にも、男の子は「まだ甘い夢の中で、すやすやと眠っていた」という。

この投稿に、中国のネットユーザーからは「すごくいい子だね」「勇気があるね。1人なのに泣きもせず、騒ぎもしない」「いいね。私は日本の地下鉄で小学生の子とポケモンの話をしたことがあるよ」「大阪万博で息子とはぐれたら、大勢の警備員さんが面倒を見てくれていた」「読んでたら癒された。ありがとう」といったコメントが寄せられている。（翻訳・編集/北田）