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中国サッカー協会は中国男子代表のイバンコビッチ監督を解任した。2026年FIFAサッカーワールドカップ予選でも中国チームの不振が理由だった。写真は中国を離れる航空便の搭乗手続きをするイバンコビッチ氏。
6月13日午後、サッカー中国男子代表のブランコ・イバンコビッチ監督が中国サッカー協会の事務所に姿を見せた。契約解除の手続きのためだった。イバンコビッチ監督と中国サッカー協会の契約にはワールドカップ予選各段階における成績についての「ノルマ」が明記されていたため、中国代表がアジア最終予選進出を逃したことで、サッカー協会は違約金を支払うことなくイバンコビッチ監督その他の外国人スタッフとの契約を解除できた。
イバンコビッチ監督は10日に行われた2026年FIFAサッカーワールドカップのアジア最終予選グループCの中国にとっての最終戦の後、自らの今後の去就については言及を避け、次回の東アジアカップに関して展望を語ったために、引き続き代表監督を務める可能性があるとの憶測を呼んだが、中国サッカー協会は一方的に解任できる権利を行使した。
イバンコビッチ監督については、過去30年間で10試合以上指揮を執った中国代表監督のうち、勝率が28.57%と、前任のアレクサンダル・ヤンコビッチ監督の27.78%に次ぐ低さだったと報じられたことも注目された。ネットでは、贈収賄などで懲役20年の刑が確定した李鉄元監督の勝率が46.15%だったことから、「李鉄に恩赦を」などのコメントも寄せられた。
イバンコビッチ監督はクロアチア出身で、選手として活躍し、現役引退後の1998年のフランスW杯でクロアチア代表のアシスタントコーチを務め、同チームを3位という大躍進に導いたことで指導者としての頭角を現した。その後もイラン代表の監督や故国のディナモ・ザグレブ監督を務めるなどで実績を残した。
しかし中国代表の監督としては、サッカーのワールドカップ(W杯)アジア最終(3次)予選グループCでかろうじて最下位を免れ5位になるなど、結果を残せなかった。中国のネットでは「選手の質がどんどん下がっているのだから勝率が下がるのも無理はない。どの監督が来ても良くなるはずはない」「(かねてより腐敗が指摘されている)中国サッカー協会を解体しないと駄目」などと、監督の問題ではなく選手のレベルやサッカー協会の体質に問題があるとの声も寄せられた。
イバンコビッチ氏は北京大興国際空港で14日午前1時45分出発のカタール行きの便に搭乗して中国を離れた。見送る人もいない、寂しい出発だった。
7月に開催される次回の東アジアカップでは、新たな監督あるいは暫定の監督がサッカー中国男子代表チームを率いることになる。(翻訳・編集/如月隼人)
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