2014年10月9日、中国メディア・新聞晨報によると、米テレビ局NBCは韓国・ソウルのシンクタンクの話として、1カ月以上公の場に姿を見せていない北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）第1書記に代わり、27歳の妹の金与正（キム・ヨジョン）氏が代行の地位に就いたのではないかとみる説が浮上したと報じた。

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同シンクタンクは情報の出所は明らかにしていない。

北朝鮮情勢に詳しいブロガーによると、与正氏は唯一、制限なしに正恩氏に接触できる人物だという。

与正氏は故・金正日（キム・ジョンイル）氏の末娘で、正日氏に特に可愛がられていたという。90年代に次男の金正哲（キム・ジョンチョル）氏、三男の正恩氏とともにスイスに留学。帰国後も、外国人教師の下で英語とフランス語を学ぶなどしていた。

与正氏の名前はこれまで、メディアに登場したことはなかった。今年3月9日に行われた最高人民会議の代議員選挙で投票する様子が、北朝鮮メディアで初めて報じられた。

韓国政府は、与正氏が朝鮮労働党の副部長に就任した可能性があるとみている。

与正氏の名前についてはこれまで、「汝貞」または「汝静」と表記されてきた。だが朝鮮中央通信は今年4月5日、東京の朝鮮通信を通じ、正恩氏の実妹の表記は「与正」だと公式に表明した。（翻訳・編集/NY）