Record China 2014年10月8日(水) 21時9分
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8日、冷え切った日中関係が、春の訪れを待っているとすれば、一般人の生活の中では既に堅い「氷」を突き破ることのできる、積極的な見方が存在し始めているはずである。
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2014年10月8日、冷え切った日中関係が、春の訪れを待っているとすれば、一般人の生活の中では既に堅い「氷」を突き破ることのできる、積極的な見方が存在し始めているはずである。少なくとも、上海で暮らす日本人留学生の倉岡さんと横山さんはそのような見方を持っている。文匯報が報じた。
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▼報道と本当の中国は違う
倉岡さんは放課後に、懐かしい日本の味を求めて友人とよく喫茶店を訪れている。そんな倉岡さんを、多くの中国人の友人は親しみを込めて「倉先生」と呼んでいる。
中国で絶大な人気を誇る蒼井そらが「蒼先生」の愛称で知られ、倉岡さんの愛称も、中国語でそれと同じ発音の「倉先生」。このような日中の民間交流は、倉岡さんが日本にいたころに想像していたようなものでは決してなかった。倉岡さんは「本当の上海」の状況をすぐに感じ取ったという。日本のメディアが報じている中国は、本当の中国ではなかったのだ。「上海で、日本に興味を持つ中国人は、想像していたよりも多かった。日本語が話せる人や日本で流行している文化を知っている人、日本の商品が好きな人も多い。そのような人が日本が好きかは分からないが、両国の国民の生活を結び付けるものは、確かに存在している」と倉岡さん。
倉岡さんより6歳年上の横山さんも、日中を結び付けるものを感じている。「中国」と聞いて連想する言葉として、横山さんは、「歴史感」と「多民族」を真っ先に挙げた。前者は、長い歴史を誇る文明を示し、後者は多元化された文化を表す。「中国の日本に対する影響を軽視することはできない。例えば、食文化。日本の中華料理は、日本人に合わせて改良されているが、街の至る所で見ることができ、日本の食生活に根付いている」と横山さん。「上海に来てから、想像よりも開放的な雰囲気が漂う中国を目にし、民営経済のたくましい発展が印象的だった」という。
▼互いに対する見方の見直しを
上海で落ち着いた生活を送ることができており、日中関係の悪さを感じることはほとんどないという倉岡さんと横山さん。それでも、時々、日中関係について考えるという。
「中国の経済が発展するにつれ、中国の存在感が増し、日本経済に対する影響力も増している。これまでの中国と日本の力関係も変化している。新たな局面に適応するには時間が必要」と横山さん。一方、倉岡さんは、「歴史に対する認識という問題は、日中両国の『茎』。日本が過去に中国を侵略したことが根本的な原因。それでも、『これまでずっと、両国の関係が足踏み状態なのはなぜか?』などの問題は熟考するに値する」と語る。
倉岡さんは、「両国において、お互いの認識を正確に伝えることはとても重要。交流が減ると、誤解が生じやすくなる。この点、日本は、中国の発展により、たくさんのチャンスができ、日本人の生活と中国は切っても切れない関係になっているということを見直さなければならない」とし、「多くの日本人も、歴史における日本だけでなく、今の日本も中国人に見てほしいと思っている」との見方を示す。
横山さんも、「もっと具体的にお互いを知り合わなければならない。単に『日本人』とか『中国人』とか、大きなレッテルで相手を見てはいけない。僕は日本人だが、日本という国を代表しているわけではない」と語る。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)
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