在日中国人が「日本はいったいどうした?」と疑心暗鬼に=日本社会への認識を改めた出来事とは―中国ネット

Record China    2014年10月9日(木) 6時57分

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6日、日本華字紙・中文導報によると、東大和市の駅で線路に転落した人を助けた在日中国人が同市から市政功労者として表彰された。そのようななか、トラブルに巻き込まれた在日中国人が、日本社会への認識を新たにしたという文章が掲載された。資料写真。

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2014年10月6日、日本華字紙・中文導報によると、昨年12月に東京・東大和市の駅で線路に転落した人を助けた在日中国人の付鴻飛(フー・ホンフェイ)さんが4日、同市から市政功労者として表彰された。日中関係が緊張するなか、心が温まるニュースが届けられた。

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日本で生活する外国人の中で最も多いのが中国人だ。それであるがゆえに、さまざまなトラブルに遭遇する確率も高い。中文導報は先日、日本に長く住んでいるある中国人が体験したトラブルに関する文章を掲載している。以下はその概要。

昨年、自転車でスーパーに買い物に行った時、かごに入れて置いた荷物がなくなるということが2回起きた。その数日後には、息子の自転車もなくなった。いっぺんで世界が暗闇に包まれた気がした。日本はいったいどうしたのか?一事が万事ではないが、それからというもの、日本生活で持ったことのない警戒心を持つようになった。自転車には鍵をかけるようになり、誰かが自分の荷物を持って行きはしないかと疑心暗鬼になった。

そんな折、友人が関西空港から上海に帰ることになった。友人はその際、うっかり空港に荷物を忘れてしまい、私に助けを求めてきた。私がすぐに空港に連絡すると、職員は「まだそのような荷物は届けられていない」と回答した。翌日、空港から「荷物が見つかった」との電話を受けた。確認してから私の家に送ってくれるという。友人は以前にも、日本でiPadをなくしたことがあったが、拾った人が届けてくれた。私は思わず中国版ツイッター・微博で「日本で物をなくすのは本当に大変だ」とつぶやいていた。

こんなこともあった。フランス帰りの友人を自宅に招いたとき、友人は私の家に着いて始めて土産のワインがなくなっていることに気付いた。友人が「たぶん、駅のホームのベンチの上に置き忘れたと思う」と言ってJRに電話すると、果たしてその通りだった。職員は友人に、ついでのときに引き取りに来てほしいと伝えた。私は友人に、「私に飲ませたくなかったから、わざと置いてきたんじゃないのかい?」と冗談を言った。日本人は普通、公共の場所にあるものを勝手に持ち帰ったりしない。どこでなくしたかを覚えてさえいれば、たいていは見つかる。

そして、なくなった息子の自転車も見つかった。昨夏、息子は駅近くの駐輪場に自転車を止めたところなくなってしまった。おそらく盗まれたのだろうが、なくなったものは仕方がないので新しく1台買った。2カ月前の早朝、警察から「自転車が見つかりました。盗まれたようです」との電話があった。それからというもの、警察はたびたび私や息子に電話をかけてきて、自転車についてあれこれ質問した。最終的に、警察官が自宅まで自転車を届けてくれた。

自転車の盗難、そして友人の落し物に対する警察や職員の対応から、私は日本社会の調和性に対する認識をもう一度改めた。その時、いつも私に向かって吠える隣家のイヌが、いつもより穏やかな表情をしているように見えた。(翻訳・編集/TK)

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