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29日、香港メディア・香港01は、中国が潜水艦の騒音低減技術でブレイクスルーを実現したと報じた。
2025年5月29日、香港メディア・香港01は、中国が潜水艦の騒音低減技術でブレイクスルー(飛躍的前進)を実現したと報じた。
記事は、上海市の上海交通大学機械システム・振動全国重点実験室の研究チームがこのほど中国の学術誌「騒音と振動制御」で、受動的・能動的コンポーネントを組み合わせた新たな構造によって潜水艦が水中移動時に発生する騒音を顕著に低減し、ステルス性能を向上させる研究成果を発表したと伝えた。
記事によると、研究チームはエンジンから船体に伝わる振動エネルギーを低減する新しい受動・能動型防振支持構造を開発。10デシベル減少すれば敵のソナーによる有効探知距離をを32%縮小できるというエンジン騒音を最大で26デシベル低減できるという。米国海軍の機密解除された情報によると、中国の初期の093型原子力潜水艦の騒音は約110デシベルだったということで、新たな技術では騒音を20%以上低減できることになる。
受動型防振装置は環状のゴムでできた中間層を鋼鉄製部材で挟む構造を採用して防振性能を高めており、能動型防振装置では電力で駆動する12個の圧電アクチュエータを使用し、エンジンの細かなレベルの振動をリアルタイムで相殺する性能を持つ。両者を組み合わせることにより10〜500ヘルツの周波数帯域で振動騒音を最大26デシベル低減できる一方で、ゴム材料の硬度が温度と圧力の変化を受けること、圧電材料を長時間稼働させた場合の信頼性など実用化に向けては複数の課題も残されているという。
記事は、関連報道によると中国船舶工業集団もこの研究に参加しているものの、この技術がすでに中国軍の現役潜水艦に適用済みであるのか、実際に潜水艦で使用した場合の具体的な改善効果などについては明らかになっていないと伝えている。(編集・翻訳/川尻)
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