中国でまた粉ミルク問題、「輸入粉ミルク」の正体はただの米粉だった―中国メディア

Record China    2025年5月22日(木) 16時0分

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21日、極目新聞は、かつて中国全土に衝撃を与える事件を引き起こした粉ミルクの品質問題が現在もなお存在することを報じた。

2025年5月21日、中国メディアの極目新聞は、かつて中国全土に衝撃を与える事件を引き起こした粉ミルクの品質問題が現在もなお存在することを報じた。

記事は、山東省のテレビ局が20日に報じた内容として、ある市民が「輸入粉ミルク」缶3万本を仕入れたところ、ミルクの香りがしない上、小麦粉のような形状をしていたことに気づき、仕入先の業者に対して全額返金、返品を求めたと紹介。業者が「ミルク」の成分について主に米粉であることを認めたものの、返品、返金には応じなかったと伝えた。

また、問題となった「輸入粉ミルク」缶の材料表示には「生乳、ホエイパウダー、炭酸カルシウム」と記載されていたことを伝えた上で、生産業者として記載されていた山東省棗荘市の企業に問い合わせたところ「当社ではそのような製品を生産する資格を持っていないし、生産もしていない。名前を勝手に使われた」とのコメントがあったとした。

この企業がある同市薛城区市場監督管理局の担当者は、極目新聞の取材に対して「関連報道を注視している。現在関係職員が調査に当たっている」と語ったという。

中国では2008年にメラミンが混入した粉ミルクを飲んだ複数の乳児が腎結石を起こすなどの被害を受けた問題が発生し、食品の安全性を揺るがす大きな社会問題に発展した。中国政府は以後、食品の安全を強化するための措置を講じてきたが、今なお粉ミルクの品質確保が十分にできていないことが、今回の件によって浮き彫りになったと言えそうだ。

この件について、中国のネットユーザーは「こういうニュースを見ると、もう何が安全安心なのか分からなくなる」「消費者の権利と利益を著しく損なう行為であり、厳罰に処してほしい」「ラベルをよく見ると、委託企業の所在地がスペインで、連絡先がロシア、そして生産地が山東省になっている。なんじゃこりゃ」「SNSでの広告が氾濫している今、偽物を防ごうにも防げなくなっている」「輸入粉ミルクって高級に見えるかもしれないけど、国内の大手ブランド製品じゃダメなのか?」「以前問題を起こしたのはまさに国内大手ブランドなんだけどな」といったコメントを残している。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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